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区計審中央環状品川線議事録

藤田修一都市計画課長

 それでは、審議事項に入ります。初めに、議第238号 東京都市計画道路の変更都市高速道路中央環状品川線について、事務局より説明をお願いいたします。

 すみません。パワーポイントを使わせていただきますので、準備に少しお時間をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。都市計画課長藤田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、都市計画道路の変更 都市高速道路中央環状品川線の都市計画案について報告させていただきます。

 本案件につきましては、東京都決定の案件でございますが、10月に開催予定の東京都における第166回都市計画審議会で審議する本案件についての意見照会が東京都のほうからございましたので、本日ご審議いただくものでございます。

 お手元の資料とあわせまして、前方のスクリーンのほうにも、都市計画図書のほかに、背景あるいは役割などの資料についても、わかりやすく取りまとめてございますので、ご覧いただければと思います。

 最初に、計画の背景でございますけれども、前方のスクリーンのほうをご覧いただきたいと思います。東京圏の高速道路網の整備は、放射方向に比べ、環状方向の整備がおくれております。このため、現在唯−の環状道路である都心環状線に交通が集中し、都心部を中心に交通渋滞が慢性化しているのが現状でございます。このような状況から都心に集中する交通の迂回、分散を図る環状道路でございます中央環状線、外かく環状線、首都圏中央連絡道、いわゆる圏央道でございますけれども、こういった3っの環状道路の整備が不可欠となっってぎざいます。このうち、中央環状線は最も都心寄りに位置する路線でございまして、全体延長46キロメートルのうち、東側の葛西ジャンクションから板橋までの間の約27キロにつきましては、既に完成してございます。現在、新宿線約10キロが事業中でございまして、平成18年度には完成する見込みとなってございます。品川線につきましては、この中央環状線のうち、唯一事業化されていない区間でございまして、早期に事業化を図る必要があることから、今回、東京都で案を策定したものでございます。中央環状線が完成いたしますと、高速道路の慢性的な渋滞解消が図られるばかりではなく、一般道路、環状6号線の混雑も緩和いたします。円滑な交通の流れが確保されることとなります。品川線の整備前の交通量は、1日当たり約5万9,000台であるのに対しまして、整備後は約5万1,000台に減少すると予測されております。これは目黒通りの交差点の予測でございますけれども、区内においても同様に減少すると予測され、自動車交通の円滑化ばかりではなく、沿道環境の改善にもなっております。

 次に、計画案の概要でございますけれども、中央環状品川線につきましては、八潮三丁目、湾岸線大井ジャンクションを基点といたしまして、目黒区青葉台大橋ジャンクションに至る延長9.4キロで、車線数は往復4車線の都市高速道路でございます。

 本路線は、国道246号線付近で中央環状新宿線と接続いたしまして、高速3号線とは大橋ジャンクションを経由し、接続いたしております。また、湾岸線には大井ジャンクションで接続をいたしております。品川線の中の出入口といたしましては、五反田に渋谷方面からの出口、渋谷方面からの入口が計画されてございます。

五反田の入口部分のイメージ図でございます。道路の中央から高速道路に入る形になってございます。また、大井ジャンクションにおける接続部のイメージは、このような形になってございます。道路構造につきましては、こちらの縦覧図のとおり、ほぼ全線がトンネル構造になってございます。大橋ジャンクションから大崎までの間は、山手通りの地下を、大崎からは目黒川の地下を通る計画で、大井ジャンクション付近では高架になる計画となってございます。

 トンネル構造としては約8.4キロ、擁壁構造としては0.4キロ、高架構造が0.6キロという形になってございます。また換気所につきましては、4カ所計画されてございまして、区内では五反田、南品川、大井北、目黒区のほうには中目黒のほうに計画されてございます。

 五反田の換気所のイメージでございますけれども、こちらは、西五反田一丁目大崎広小路交差点のほうから大崎郵便局前の方向を映した現況の写真でございます。これに五反田換気所の完成イメージを重ねますと、次のようになってございます。また、南品川の換気所につきましては、南品川四丁目付近の道路のほうから要津橋方向を向いて撮影した現況写真でございます。これに南品川換気所の完成イメージを重ねますと、このようになってございます。

 大井北換気所のイメージといたしましては、大井北部陸橋の歩道部から天王洲方向を撮影したのが現況の写真でございまして、これに換気所完成のイメージを重ねますと、次のようになってございます。

 以上で中央環状品川線の背景と概要でございます。

 本日提案させていただく都市計画の変更でございますけれども、これまでの説明と若干重なる部分もございますけれども、都市計画図書のほうに沿って説明させていただきたいと思います。 

お手元の資料にあわせまして、スクリーンのほうに同じ図書を映しますので、ごらんいただければと思います。

 資料の1ページでございますけれども、計画路線名は都市高速道路中央環状品川線ということで、八潮三丁目を基点に、目黒区青葉台四丁目が終点となってございます。幅員は30メートルであり、延長、路線数、構造につきましては、さきに述べたとおりでございます。そのほか、下のほうにございますけれども、立体的な都市計画を定めるといったような文章もございます。立体都市計画についてでございますけれども、本来、都市計画で定めるということは、地下の部分から上空までの権利について制限を受けることとなります。立体都市計画では一部の空間だけに都市計画をかけ、権利の制限につきましてもー部として、立体的に活用をしようといったような制度でございます。

 今回の中央環状品川線では、環状6号線や目黒川といったような公有地の有効活用を行うとしておりますけれども、カーブにおける回転半径などの関係から、一部区間においては民有地の地下を通過することとなっており、こうした区間を立体都計画として地下の部分に定めるものでございます。

  2ページでございますけれども、変更の理由といたしまして、交通ネットワークの形成により、交通渋滞の緩和や、沿道における環境負荷の低減を目的に、都市計画の変更をするものでございます。また、変更の事項でございますけれども、中央環状品川線につきまして、新たに追加するという形になってございますけれども、既存の広い範囲での東京都市計画の一部を変更するといったような形から、このような表現になってございます。

  また、添付しております図面のほうでございますけれども、3ページには位置図といたしまして、路線全体の位置を示してございます。4ページのほうでございますけれども、計画図といたしまして、八潮一丁目から東品川三丁目周辺を挙げてございます。5ページには、計画図2として、東品川三丁目から西五反田一丁目の範囲で示してございます。6ページには、西五反田一丁目から目黒区にかけての部分でございます。7ページには、目黒区の部分ということで、参考に添付をさせていただいております。

また、8ページから13ページにつきましては、先ほどお話をさせていただきました立体都市計画に関する図面でございまして、8ページの立体都市計画図につきましては、東品川三丁目における部分の立体都市計画でございます。(1)の断面では、17メートル×30メートルの立体的な範囲を定めるとしているものでございます。こちらの黄緑色の部分でございます。それが立体都市計画が定まる部分でございます。

 9ページにつきましては、立体都市計画の図面の2として、(2)の部分、南品川四丁目における立体都市計画を示してございます。また10ページでございますけれども、こちらには、立体都市計画の3の図面、Bの断面として14.5メートル×6メートルの範囲を示してございます。同様に11ページには立体都市計画の4、大崎一丁目における断面でございます。12ページには、立体都市計画5の図面、断面としては(5)の断面を示してございます。13ページにつきましても、立体都市計画の6ということで、断面の(6)について示しているものでございます。

 また、今回の都市計画案におきます都市計画の手続でございますけれども、まず、都市計画法17条における公告縦覧につきましては、平成15年12月12日から16年1月13日にかけて行ってございます。区においては1件の縦覧の希望がございました。

 住民からの意見書の提出につきましては、12月12日から1月27日までの間で、東京都のほうで行われました。また、地元の説明会につきましても、12月15日から19日に開催されまして、区内では15日に八潮北小、16日には城南中、17日には第一日野小で行われてございます。区内では341名の方が参加をされまして、目黒区における開催分と合わせますと、全体で678名の参加があったと聞いてございます。

 また、あわせまして相談コーナーといった形で随時受付を行うコーナーも設けてございます。12月22日には八潮地域センター、23日には品川第1区民センター、24日には五反田文化センターなど、26日までの間に設置をいたしまして、計68名の方の相談があったということで、主な意見といたしましては、換気所出入口における環境対策、震災・災害における対策、交通処理についてなどの意見があったということを聞いてございます。

  その後、3月29日にはアセス条例に基づきます都民の意見を聞く会など、地元の意見を聞く会を東京都のほうで開催いたしました。また、4月15日には、環境影響評価の準備書における区長意見の提出といったような形で、区から東京都に対して 意見を述べているものもございます。そのときの意見といたしましては、環境全般 にわたる部分では、地元住民への説明を十分に行ってほしい。あるいは道路供用後についても、事後調査を十分に行ってほしい。また、大気汚染に係る部分といたしまして、大気汚染の低減のための最新技術を用いた脱硝装置、あるいは除塵装置を各換気所に投入してほしいといったような意見を中心に、騒音、振動、風害、低周波音、地下水の水位、あるいは地盤沈下、日照阻害、電波障害、景観、その他の項目とあわせまして意見を述べてきたところでございます。

 中央環状品川線の説明につきまして、私のほうからは以上でございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

 鈴木会長

  ありがとうございました。それでは、ただいまから審議に入ります。まず、ご質問等ございましたら、ご発言お願いいたします。

 川西委員

  今の説明でいきますと、主には住民の皆さんからの意見の中で、大気汚染と周辺の環境対策ということで、説明会や相談の中であり、品川区長の意見としては、4月15日、これらの大気汚染や環境対策についての都への意見を述べられているということであります。私が議会の中で所属している会派でも、五反田周辺の方と、懇談会というので、短時間でしたけれども、要望・意見を聞いた経緯もあります。それで地元の皆さんは、これらの経緯の中では十分納得されているのかどうかというのが質問の1点目。

 それから、南品川の換気所の中では、個人的に一、二意見もいただいておりますが、これらについても、アセス都民の意見を聞く会等を、所管のほうと相談をしてご紹介申し上げた経緯もありますけれども、この辺についても納得をされているかどうか、簡単でいいですから伺いたい。

 3点目は、前回のこの案の段階のときに、私は、森井電業さんの土地を換気所用地として購入計画するときに、歩道の拡幅等もここで意見として申し上げてありました。この機会に、子どもの森公園に行くために、換気所を少しセットバックをしていただいて歩道を広げる等の意見は吸い上げていただいたのかどうか、この3点ございます。

 藤田課長

  それでは、地元の皆様方が十分な納得をされているかどうかといったような質問かと思います。五反田の換気所周辺の部分につきましては、私どものほうも、地元のご意向もございまして、5月18日に地元の方々と、東京都の方とあわせまして懇談会といったような形での意見交換会を行ってございます。その中で、地元の方々からもいろいろな意見がまだまだ出てきております。そうした中で、東京都のほうも、会としては1回で終わりではなく、今後とも継続してやっていきたいということで、今後、引き続きそのような話し合いを持っていくといったようなことを前提にした会が持たれているという形になってございます。

 また、南品川のほうにつきましては、説明会のときに、どうも周知がうまくいっていなかったというような意見もございまして、その後、一度住民の方々と東京都のほうから、改めて説明を聞く会が持たれたというふうに聞いてございます。その中でも、またいろいろな意見があったと聞いておりますので、私どもとしても個別にお話を聞いている部分もございますので、その辺については、東京都のほうに申し伝えていっているところでございます。

 また、今回は都市計画の部分でございますので、森井電業の換気所の具体的なご計画については、これからになろうかと思います。

 川西委員

 ありがとうございました。先ほどの説明にもありましたように、最新技術を取り入れて、環境、それから大気汚染の対策は十分していくということを了解して、もしこの意見で賛成してしまっても、今後安心していてよろしいのかどうか。

 それから、今の意見は将来図で見ますと、歩道に接近して換気塔が壁で覆われるような雰囲気を感じます。今度の換気所をつくる場所ですが、それを少しでも歩道の空間を広げて、例えば街路樹を二、三本植えるとか、そういう環境のことを申し上げて、こういうのは細かいことですけれども、地元の意見としてぜひ上げていただきたいということです。

 藤田課長  

まず1点目の今回の計画における部分と環境対策の部分でございますけれども、今回、都市計画で決める事項というのは、あくまでも平面的な部分で、ここに道路を通します、あるいは換気所はここになりますよといったような部分まででございますので、その次のステップの環境に対する、先ほどのアセスの意見の中でも申し上げましたけれども、最新技術を導入してほしいといったようなことについては、これからも十分に話し合いを継続していける部分だというふうに、私どものほうは思っております。

それと、すみません。森井電業のところの部分でございますけれども、環境対策としては、今現在の絵としては、道路の前面まで建物がくるような形になってございますけれども、私どもの区の中の条例でも、緑の条例等ございますので、そういった中での環境への配慮をした計画については、今後とも求めてまいりたいと考えております。

 鈴木会長

  どうぞ。

 石田委員

  何点かお伺いをしたいと思います。

  今、4月15日に環境影響評価を区長が東京都に意見を述べられたというお話がありました。その後、5月18日に五反田換気所の件で東京都を含めた地元説明会を行って、さまざまな意見が出たというご説明が今ありました。当初計画から5カ 所ぐらい変更になって、その後また説明会を開いてということで、今、5月18日の説明までありましたが、我々が聞いている話では、6月17日に3万2,868名の署名を持っ て近隣11町会の合同連絡会として都知事あてに請願書をお持ちしたという話を聞いております。

 さまざまな意見が5月18日にも出されたということでありますが、それを受けて、地域では6月17日にそういう行動をしたということであります。品川区として、提出された内容はもちろんご存じだと思いますし、これを踏まえて、区はどういう考え方をお持ちになっていたのか、また、それを受けて何らかの対応されたのか、そこら辺の点をちょっとお聞きしたいと思います。

 藤田課長

  6月17日、3万2,848名の署名が東京都のほうに出されたということは、東京都のほうから聞いてございます。その中では、これまでの地元と意見を交換してきている中での環境対策への思い等が記されているというふうに聞いてございまして、そ の中では、東京都としても、環境対策については、最新技術等についても検討していかなければいけないのではないかといったようなこと、あるいは換気塔に係る大気の影響については、将来的な予測の中では小さくなるようなこともあるだろうといったようなことで、一層の理解を求めてきたというようなことでお話を聞いてございます。

  区のほうといたしましては、その前の5月18日の意見交換会もございましたので、そういった一連の動きの中で、その会が1回で終わってしまうということではなくて、都知事との意見交換会も含めた形での一連の流れの中で、地元の方と東京都のほうで継続した話し合いが持たれるよう求めてきたところでございます。

 石田委員

 今のお話の中で何点かちょっとお聞きをしたいのですが、環境については、換気所の部分で環境に影響のないように地域の方に配慮しながら、大きさの問題も、将来若干小さくなると。現在でも、ほかの換気所で、新宿線なんかでも、例えば細く長くなって、5メートルカットされたものとかがあるというふうに変わってきているのは、それは今後のものでありますけれども、先ほども言ったように、例えばきょう、ここで都市計画が決まっていくわけですよね。そうなってくると、換気所の、特に五反田換気所のことを言いますと、路内で決定していくという形になっていくわけですね。大きさがどうのこうのというよりも、路内の考え方が決定をしていくということですけれども、ここら辺の点を、その署名をお持ちいただいた近隣11町会の皆様の感覚では、景観上の話もされてきていると思うんですね。景観上を含めて何らかの改善点、または路外のことも含めて検討する期間を少し欲しいという話とか、どういう形になるにせよ、ここで路内ということが決定してしまうと、そこら辺の話し合いはどういう形でまた説明をしてもらえるのか、不安に思っている話とか、耳に入ってくるわけです。そういうところが、将来小さくなると言っても、高さはそんなに変わらないわけでしょうし、現時点での技術では、新宿線なんかを見る限りでは、高さは小さくなってなくて、縦横が少し小さくなっているという状態ですけれども、そういうのを今後、もう一回皆様にご説明をして、地域の皆様と話し合い継続していきますということなんですが、考え方として、どのように継続しながらそこら辺の点はご理解いただこうと考えられているのか、教えていただきたい。

 藤田課長

  五反田の換気所でございますけれども、今回、品川線における換気所等の計画については、排気の能力等の関係からも、おおむね約2,5キロぐらいの間隔で換気塔が 必要であるというような形で計画がされていると聞いてございます。その辺の中で五反田の地域といったものが1つのエリアとして選ばれてきてございます。

その中で、今回、山手通りの計画幅員につきましては、当該場所については40メートルあるといったようなこともございまして、その中で出入口の場所が若干目黒寄りに変更ができたというようなことの中で道路上の中に計画をしたと。それにつきましては、大きな面での変更だといったようなことで聞いております。

 それから、今後の住民との話し合い等の関係でございますけれども、例えば新宿線の変更における経緯等を私どものほうで確認をいたしますと、新宿線につきましては、平成2年に都市計画の決定がなされまして、その後、換気塔の設計等が済み、完成が平成18年でございますけれども、それに向けた換気塔の形状やデザインに関する説明会は、平成14年11月ぐらいから開催されたと聞いております。その後、本 年の8月に最終的に換気塔の形状、デザイン、あるいは最新技術の導入といったことで、脱硝装置の設置等についても検討が加えられ、話し合いが続けてこられたということで聞いてございます。

 本年8月までの間に7カ所でそれぞれ話し合いが持たれた換気所があると聞いて おりますけれども、それぞれが3回ずつ合計21回の開催がなされたと。また、それ に向けたアンケート調査も地元に対して行われた。また、工事の説明会については、延べ30回、また地元要望による個別の説明会等も随時行われ、きめ細かく地元の意見について確認しながら進めてきたというふうに聞いてございます。品川線についても同様な形で進めていきたいというふうに聞いてございます。

 石田委員

  これぐらいでやめますけれども、再度確認をしますが、景観上嫌だよという話、その中で請願を持っていって、何らかの変更とか、期待を持って帰ってこられている地域の方がいらっしゃる。

 景観上、現状では変わったとは言えないわけだけれども、将来を見込めば若干小さくなるということはあるかもしれないけれども、景観上は変わらないよというのが、今、ここの答えなわけですね。景観上変わらないというものが、ここである程度決定をするとなると、それを、もちろん嫌だと言って、だから、それが少し変わるのかなと期待して帰ってきたものが、今回、だめだよということになるとすると、そこで地域の方にご理解をいただくというのは、相当努力が必要なのかなと思うわけであります。

  先ほども細かく説明をしていくというのだけれども、環境の部分は環境の部分だけれども、景観というのは、環境とはまたちょっと違う意味で、道路の真ん中にそれが出てくるわけだから、そこら辺のところをどうとらえて、どう説明をして理解をしていただくかということで、環境の話ではなくて、景観の話としてそこら辺のことを聞かせほしいのと、あと、きょうのこの資料を、うがった見方ですみません。

 私の見方でごめんなさい。ここに景観図1、2と載っているわけだけれども、先ほどこちらのプロジェクターでは出てきたんだけれども、排気塔の景観図が、何でこれ、3カ所分ついてないのかなと単純に思っているわけです。それはなぜついていないのか、それもあわせて教えてください。

 藤田課長

 換気塔におけるデザインでございますけれども、景観上どうなのかといったところでございますが、デザインにつきましては、換気塔の具体的な設計を進めていく中で、地元の皆様方に、新宿線におきましてもそうでございますけれども、複数案 示す、あるいは専門的なデザイナー等が入った委員会の中でも検討するといったようなことで、圧迫感のない、あるいは周辺環境と調和されたような形での景観、あるいはデザインについて、地元の皆様と十分な話し合いをしていきたいというような形で今後進めたいというふうに聞いております。

 それと、資料のほうでございますけれども、お手元の資料は、東京都のほうから計画図書として出されてきたもので、それを本日添付させていただいております。

 先ほどのスクリーンのほうについては、皆さん、もう、いろいろなところでパンフレット等をごらんになっているかと思いますけれども、そういったものの中にも載ってございますので、皆様にきちんと見ていただかなければいけないということで、私どもとしてはスクリーンに映して説明しようといったことでやったものでございます。

 鈴木会長 

 どうぞ。

 石田委員

 これでやめます。1つだけ、これできょう都市計画が決まるということになると、路内ということになります。先ほども言っているように、地域に配慮して幾つも案を出してデザインが調和するというのは、それはいいんだけれども、路内の中で道路の真ん中にあれが出てくるということが決まるわけで、それを納得していただくには、まずデザインがどうとかいう問題ではなくて、そこになるよということのご理解をしてもらう努力がまず先にあるんだろうということなんです。これからそういうものが出てくるから、それから話し合いながらやっていくというんじゃなくて、路内のある程度の位置にこうう排気塔がありますよということのまずご理解をいただくという努力が必要なんだろうと。デザインとかどうとかいうんじやなくてですよ。その話が全然ないので、何でって、何度もこう聞いているわけだけれども、 その努力をぜひしていただきたいのと、そのお考えを最後に聞かせていただきたい。これからさまざまそういう形の中で、もちろん南品川の排気塔の部分とか、あとは掘っていく上において、目黒川のところのカーブのラインとか、今後対応してくることは出てくると思いますけれども、今現状の中で見えている部分はそこの部分があるわけですから、現実に。だから、その考え方を最後に聞いて、あとの部分はほかのところでまた言えるので、それだけお願いします。

藤田課長

 換気所の位置でございますけれども、今回の都市計画の中央環状品川線におきましては、換気所の位置としては約2.5キロほどの区間の中で換気所を設置していかなければいけないということで、どうしても五反田あたりに換気所が必要だということで聞いてございますので、そういった中で何とぞご理解いただきたいと思ってございます。

 鈴木会長

 では、次の方。

井上委員

 五反田の出入口の場所というのは適切なのかどうかという問題があるかと思うんですけれども、平成16年に洪水マップ等で出されたものについても、そこは大変な窪地になっていて、水害が一番あるということで、既に被害もあったわけです。そこのところを品川区としては、ここの計画に当たってはどのようにお考えになって、五反田の地域というのが出入口なのかという考え方をお願いします。

藤田課長

 今回、五反田付近に出入口をという計画になってございますけれども、それは、幅員的に出入口のできる場所というのがある程度限られてきているということともう一つは、大崎といった副都心機能を持ったところが直近にございますので、そういったところからの利便性の向上を図るために、五反田のほうに出入口を設けたというふうに聞いてございます。

 また、ハザードマップ等の関係でございますけれども、道路のつくり方としては、その辺に配慮したつくり方等もできると思ってございますし、逆に浸水対策については、別途また事業として進めてございますので、そうした中で五反田が有効的な位置であるといったことで計画されているというふうに聞いております。

井上委員

 ここでは、災害があった場合とか、東京都のほうの議論で言えば、通行どめも視野に入れているというようなことも聞いていますけれども、そういった場合には、どこが責任を持ってそういう対策がとれるのかということも、今後の課題になると思うのですけれども、どうしてもここが適切であるということには利便性ばかりを追っていて、そこに住んでいる人たちの感情というものが、換気塔のところもそうですけれども、道路の中で換気が必要であるということは確かにそうかもしれませんけど、いっとき通る車の人たちの換気を、一生そこに住まわなければならない人たちのところに対しての視点が全然ないというところで、住民の方も非常に不安に思っていると思うんですね。

 品川区からも、先ほどお話もありましたけれども、地域からの意見も出ているので、品川区として、きちっとこういった声が上げられないかと思うんです。先ほどの5万9,000台から5万1,000台になるというところでは、10年後にこの道路ができ上がったときにおいても、このまま車社会に突入していくのかどうか、公共交通を進めていこうとか、区でも地球温暖化に対してのCO2削減に対して、そういう長期方針でマイカーを規制することもやっていますし、そういったところで考えているはずだと思うんですけれども、このデータの根拠というのは何なのでしょうか。

藤田課長

  まず、換気塔の関係でございますけれども、高速道路が抜けていくところにできる換気塔ということで、通過交通的な部分が確かにあろうと思いますけれども、そこから出てくる空気は、あくまでも私どもが今お願いをしているのは、最新式の脱硝装置あるいは防塵装置をつけた装置をつけてほしいんだと。その上できちんと排気をしてほしいといったことで、環境には十分配慮したような形で行ってほしいというふうに考えてございます。

 車の台数の根拠でございますけれども、東京都のほうでは、何年かに1回交通センサスというような形で車の動向調査を行っております。その辺のデータをもとにいろいろ検証を加えて出てきた台数というふうに聞いてございます。詳細については私どもも入手はしてございませんけれども、通常、一般的に交通の予測をするときに用いる手法でやっているというふうに聞いてございます。

井上委員

 あと1つなんですけれども、一番問題になるのは五反田地域の換気塔かと思うんですが、実際にここで換気塔というのは、品川区の環境から言えば、ここには近々、ポリスクールもつくられましたし、保育園もある。なおかつ五反田高齢者複合施設という区民住宅も、品川区の施策としてこのようなところにつくっていながら、こういう計画があるというところの、高齢者や幼児などの一番弱いところの施設としてここに持っている中に、この道路が建設されるという意味では、品川区としては、全然違ってきてしまうという、まちづくりにも関係してくるんじやないかと思うんです。この計画も随分前からあったところに、こういう施設を品川区としては持ってきたというところでは、住む人を中心に考えていかなければならないんですけれども、この地域にこの換気塔、それも高くしているのであまり影響がないというようなことも、東京都のほうでも出ているみたいですけれども、そのことについてはどういったお考えがあるのかというのをちょっとお聞かせいただければと思います。

中谷部長

 道路の必要性とまちづくりの問題でございますが、今回道路をつくることによって、都内全体の環境については大きく寄与するわけでございますが、やはり一部の方には、この換気所の問題、あるいは出入口の問題でご迷惑をかけるということは事実でございます。区としては、そういうところについては、東京都に対して十分なご説明をして、それから、最近の脱硝装置、あるいは十分な防災対策等を図っていただいて、沿道の方にも、環境問題も含めましてご理解をしていただきたいと申ですから、そのことによって大崎あるいは五反田地域の交通ネットワークが形成され、品川区の道路網の大きなネットワークができるということで、区内全体を考えると、細い道路に、例えば交通が流入をしないことでありますとか、そういう意味では、交通のスムーズ化によります公害の削減等に非常に寄与するわけでございますので、そういう広い観点で区としては考えているところでございます。東京都に対しては、引き続き、地元の皆さんの要望についてはお伝えしていきたいと考えております。

沢田委員

 何回か説明を得て、住民の地域全体の理解が得られたかどうかということが最大の問題だと思うんですよね。しかし、私、地域の人にいろいろ意見を聞くと、とんでもないと。私どもの目と鼻、同じ高さから、地下に排出された排ガスを毎日24時間排出されることを認めるわけにはいかないというのが強い声として出されています。しかも、環6周辺は、下目黒のところに120メートルと160メートルの換気塔ができるところに、高層ビルが今建設中、それから、大崎駅のところに住友の100メートルビルがある。換気塔のできるところは11階から14階ぐらい、まさに囲まれた廊下みたいなところの真ん中に換気塔ができる。これはどう見たって賛成できるはずがないと思うんですよ。

 私は、改めて環境全体がよくなる最新の装置をつける、だからいいんだというのは、理解されてないんじやないか。そのまま都市計画決定をやって突っ込んでいくというようなやり方をやれば、これは本来の都市計画から違う方向に私は暴走すると思うんですよ。

 それで、ぜひ聞きたいんですが、区長の意見では、十分な説明と同時に、住民の理解と協力を得られるようにしなさいというのを4月に出しているんですよね。住民の理解が得られていると思っているんでしょうか、それできょう提案になっているでんしょうか。

中谷部長

 住民の意見合意のお話でございます。4月の環境影響評価に対します区長意見でも、この辺につきましては、強く区のほうから申し述べ、そして、地域の皆さんに対する理解と協力が得られるよう最大限の努力をするとともに、大気汚染につきましても万全の対策を講じられて、そして脱硝装置とともに、今言いました五反田地域独特の低地部であるということ、いわゆる窪地であるということからの大気問題、こういう問題につきましても、今後具体的な事業を行う中で究明を図っていただきたいということで申し上げております。そういうことで、東京都のほうも、この間話し合いをしてきておりますし、今後も、なるべく地元の方と連絡をとって、都の説明を十分地元の方にしていただくように、区のほうも今、東京都と手はずをとっているところでございますで、合意形成につきましては、今後とも図っていきたいと考えております。

沢田委員

 11町会が出したこの請願書の中身をちょっと読みますと、「私たちの生活実感として、大気汚染に悩まされている事実及び全都の環境影響評価準備書データでさえ、西五反田地区大気汚染濃度が環境基準を満足していないことなどから、都の説明は到底納得できるものではありません」として、ちょっと続きを読みますと、「私たちは、子や孫に大気汚染を残したくありません。だから、都市高速道路中央環状品川線五反田換気所と五反田出入口に反対します」となっているんです。これに反対するのに、とりあえず換気所の位置を決める都市計画決定をするというのは、住民の理解を得る最大限の努力とはほど遠い。そのように意見を上げている区長が、何で今度、都市計画決定が、先ほどの部長の説明ですと、環境改善をするものだ、ネットワークをつくるんだ、あるいは迂回をするのは高速道路を逃がすから前向きなんだというんでしょうか。私はちょっと納得いかないんです。

中谷部長

 先ほども申しましたが、確かに換気所周辺の町会の皆さんを中心とした地域の皆 さん、これは強くその辺を危惧されて改善を求めているというのは事実でございます。しかし、私どもも品川区全体の区政に携わるという立場から、品川区全般の区民のおおむねのご理解をいただく中で、五反田地域の方たちについては、先ほど申しましたとおり、引き続き東京都に対して十分な説明を求めながら、そして、先ほど申しましたが、換気塔につきましても最新技術を取り入れていくとともに、新宿線のほうでも、換気塔のほうについては、幅、長さ、あるいは場所によっては高さも低くしたところもございますので、デザインとあわせて、最大限地元の皆さんのご理解がいただけるように、区のほうとしても力を添えていきたいということで申しているところでございます。

沢田委員

 順序が逆だということを言いたいと思います。決定が先にあって、あとは緩和策を一緒に考えるというのでは、住民参加の都市計画とは私は言えないと思います。改めてこれは、もうちょっと地元住民と、こういう最新式の装置をやれば、これだけのSPMやCO2の削減ができるという計画を示して合意を得て、それから案件をかけるべきなのに先に計画決定をやったら、ますます不信は募るだけだと私は思います。これ以上やりましても結論が出ないので、ちょっと先にいきたいと思うんですが、先ほど部長は、交通量が減るということを言ったんですが、先ほど出た都市計画課長の詰も含めて、これは環6の自動車の交通量だと思うんですが、同時に 中央環状線の交通量はどれぐらい予測されているんでしょうか。

藤田課長

 五反田の入口付近で申しますと、計画線である中央環状品川線の平成26年の交通量としては9,000台でございます。

沢田委員

 平成26年で9,000台の根拠というのは何なのでしょうか。例えばこの地域は、東五反田、大崎駅の西口の開発、それから、既に立ち上がっている天王洲の開発、それから、今まさに進んでいる品川駅東口の開発、それから、下目黒のところの開発、都市再生を中心として巨大開発が次々と立ち上がって、今、進行中ですよね。それに伴って100メータービルのマンションがこの周辺はものすごい勢いでできている。そういうのを一つ一つどの程度発生交通量を見込んで9,000台という数が出てきたんでしょうか。もし自動車交通量が違えば、迂回する車がなくなって、環境は改善するというのは根底から私は揺らぐと思うんです。それ、いかがでしょうか。

藤田課長

 すみません。今、私、申し上げたのは、五反田入口の利用の台数でございます。五反田の換気所の周辺、こちらの計画路線の通過台数としては、1日5万1,000台ということで、先ほどの数値と同じ数値でございます。

沢田委員

 先ほど5万9,000台が5万1,000台になるというのは、そして今また5万1,000台ということですけれども、平成26年のときに、山手通り5万1,000台なんですか。あるいは5万1,000台のほかに、高速道路の5万1,000台加わるのか、ちょっと全体像を示していただきたいということと、それから、これらの予測交通量の根拠は、今経済活動だとか、それから、都市再生による巨大ビル群、車の集中も予測されるということをどの程度織り込んで出しているのか、ここらがわからないんですよ。だから、そこをちょっと、東京都がやったことでわからないならわからないでしようがないんですけれども、わかる範囲で説明してもらえますか。

藤田委員

 一応細かい部分まで私ども確認できてございませんけれども、そういった経済情勢ですとか、そういったものは一定程度考慮した上での数値だというふうに確認してございます。

沢田委員

 私は、そういうところこそはっきり出して、住民にわかる資料を出しながら説明をするというのが大事なポイントだけれども、まるで出されていない。東京都のことだからわからないというのでは、安心しろと言っても無理だと思うんです。あまり私ばかり長くやっているわけにはいきませんけれども、例えば外環の大泉で、90年度の予測では、1日3万5,000台、ところが、94年度、実際にはそれが5万4,293台に、55%増なんです。それから、首都高速11号線の有明、90年の予測では3万6,000台が5万3,758台に10年後には増加をしているんです。交通量予測はことごとく違っている。要するに高速道路や幹線道路をつくれば、自動車総台数がふえてきて、それで環境はもっと悪化するというのが戦後の幹線道路や高速道路の歴史だった。だから、住民に納得しろと言ったって、そんなことでは納得できないんだと思うんです。私は、改めて納得できる資料を住民の前に出して、これならいいやというならいいですけれども、そこのところは、あまりアセスでも交通量予測は書いてないですね。私は、やっぱりそれでは問題だと思います。それから、これで終わりたいと思いますけれども、換気所の問題でちょっと戻りますが、45メートルから空中に高く放出するから、拡散はしないで降りおりてこないんだというふうに言っているんですけれども、そのときの気流の状況によってはダウンウォッシュ、上から下におりてくる。周辺にそれが広く拡散をされるという危険性の問題について、あまり検討されていない。

 例えば先ほど、目黒川のそばの南品川四丁目の換気所、あの近くには品川小学校、城南中学校が高台にありますよね。そこのところに降りおりてきたら、子どもたちや住民の人たちは一体どうなるのかという不安が、当然の問題としてある。私は決定よりも前に、その不安解消と対策を先に示すべきだ。その前に換気所の位置を決めちゃって、あとは最新の装置をやるというのでは、これは話が逆じやないかと思います。

 最後ですけれども、今回の環状線の計画で、ふえる交通量に伴うヒートアイランドの環境負荷、これは検討されているんでしょうか。

藤田課長

 換気所のほうから出てくる空気の関係でございますけれども、これまでのアセスの中でも一定程度の検討は進められていると聞いてございますし、私ども4月15日に、アセスの準備書に対する意見として区長意見を述べておりますけれども、その中でも、ダウンウォッシュ・ダウンドラフトの発生が予想されますので、その辺の短期的な予測あるいは評価など、きめ細かな形でやるよう求めているところでございます。

 あとヒートアイランドの関係でございますけれども、車がまずそういった形で東京都の予測では減ってくるといったことも、ヒートアイランド現象のところに効果が出てくるのかなというのが1つございます。

中谷部長

 1つ補足させていただきます。ヒートアイランド対策の問題ですが、この問題につきましては、国全体として排出量を少なくすることでありますとか、いろいろな角度から検討しなくてはいけないことでございまして、国土交通省の中でもこの間題の検討がかなり進んできております。

 また、品川区でも、大崎地区をモデルといたしまして環境計画の中でも、この問題についての対応を個別のモデルとして考えていこう。例えば川に向かっての風の道をつくるでありますとか、それから、樹木及びツタ類による被覆の問題を考えることでありますとか、さまざまな対応を検討しながら現在進んでおります。

 環境の問題で申しますと、これができることによりまして、例えばNOxですと年間90トン軽減されるということですとか、それから、SPMにつきましても年間約10トン軽減されるとか、高速道路ができること自体におきましても、CO2、NOx、それからSPMの問題についてもー定の改善効果があるというふうに聞いております。

沢田委員

 それは、交通量が減るという前提に立って減っていくというだけの話で、交通量がふえたら、全然根底が狂っちゃうわけですね。そこのところは何も明らかにされないまま、減るから、環境がよくなるからというのは、戟後の道路事情と環境悪化の問題をまるで考察されてないと私は思わざるを得ません。

 私が聞いたのは、ヒートアイランド、39.5度になって、私どもの子どもや孫が東京に住めない自体が今足元に進んでいるんですね。確かに部長が言うように、ヒートアイランド対策関係省府連絡会議というのが国の段階で設けられて、対策を進めています。.ヒートアイランドの連絡会議の中で言っているのは、2つ大きく言っていて、空調システム、電気機器、自動車の増加だというんです。それから、2番目が緑地、水面の減少と建築物、舗装面の拡大などの人工化だ。この2つを急いで対策を打たなければだめだと。

 そして、もう一つだけ言っておきたいと思いますけれども、ことしの8月、中央環境審議会の浅野直人会長が語ったんですけれども、気温上昇の影響は、洪水、熱波などの干ばつ、マラリアなど感染症の増大、穀物生産量の減少、水資源への悪影響など、人類は存亡の危機に直面している。至急対策を講じるべきだと。人類の存亡の危機まで言われているのに、私は、どれだけ交通量がふえるのかわからない。このような高速道路をやっていけば、建設をどんどん進めていけば、大変な事態になってしまう。今踏みとどまって、その影響がどうなのかという客観的な状況をいろいろな点から検討すべきが、人類としてやるべきことなんじゃないか。決定が先にありきというのは、取り返しのつかないことにならざるを得ないと思います。あまり私が何回もやるとよくないので、とりあえずここで終わりたいと思います。

藤田委員

 今、各委員さんから、さまざまな住民の声を受けまして、またいろいろな角度から心配事等々発言がありました。きょう、こうやって議題となっているわけですが、これまでは住民の皆さんがアクションを起こして、東京都に対してものを言ってきておりますけれども、これだけ地域にとって大きな問題になっている。品川としても、この問題については強い関心を持って、東京都に対してものを言っていくという体制が私は大事ではないかと思うんです。

 そこで、きょう議題として上がっているわけですが、区としてきちんと、都に対して品川の立場、対案なり提案なり、そういうものを添えるべきではないかなと私は思うんですけれども、その辺のことをまず伺っておきたいと思います。

中谷部長

 品川区の立場を明確にすべきだというお話だと思います。先ほど計画の中でご説明したとおり、東京都のほうでは、首都圏3環状を整備することによって、東京の交通の円滑化、ひいては環境対策にも寄与するということで、これは知事以下、強力に進めていることでございます。品川区としては、東京都がこうした広域的な観点から行うということに対しては、品川区としては必要な意見を付した上で、これについて地域としての意見を言っていくべきだということで考えておりまして、東京都のことを全く反対するような立場ではございません。

 しかしながら、先ほども申しましたとおり、地域の住民では、環境問題をはじめとしたさまざまなご意見がございますから、こういう問題については、今後とも継続して、区民の方がご理解して安心していただけるような、わかりやすい説明をしてほしいとかということは私たちも申しておりますし、継続してやっていきたいということで、こういうスタンスで区としては考えているところでございます。

藤田課長

 今、あの周辺へ行きますと、かなり大きな看板で、通行している方々にとっては、一体何が起こっているんだろうというようなことを私も聞かれました。何かあれば東京都に聞いてくださいということではなくて、やはり品川区としても、今、相談コーナーというのがありますけれども、十分な納得をしていただくには、それなりの資料が必要ではないかと思うんですね。ですから、今まで建設されたところの、例えば換気所についての調査、こういうものが当然あると思いますから、そういうものを数字としてどのようになっているのかというようなことも、丁寧な対応、これは区としてもやっばり行ってもらいたいということを要望しておきたいと思いますが、いかがでしょうか。

藤田委員

 私ども都市計画課のほうでは、日ごろから中央環状品川線の情報収集は行ってきております。これについて、タイミングがあれば、区民の方とお話し合いをする機会も持ちながら、これまでもやってきてございます。今後とも都と住民の問に入った調整等も含めながら行っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

田中委員

きょうの冒頭のご説明にもありましたように、放射状で建設された道路のために、東京都に一極集中することでその弊害を取り除くためのこの3環状の必要性がある。そのもとでの中央環状品川線だということのご説明がありました。一般論としては、この必要性も十分わかりますし、早期完成の後の東京都全域の交通渋滞が解消されていくことを望むわけですが、悲しいかな、先ほどのご説明にもありましたように、2.5キロごとに換気所を設けなくてはいけないということの中で、たまたま位置的な部分が五反田にき、またトンネルだけではそこに潜れないので使えませんので、いずれかの箇所に出入口を設けなくてはいけない。それもたまたま五反田地域になってしまった。                                                          全体論で言えば必要性は感じるんですけれども、また地元としての換気所ができてしまう、また出入口ができることは、メリットもありますが、デメリットもあるという意見は今までもたくさん出ていますし、また五反田の地に長く住む方々にとってみると、あそこは桜田通り、中原街道と山手通りと交差する地域で、もともとから交通渋滞の激しいところで、長くぜんそくで苦しい思いをされている方々も、いまだに生活をしていらっしやいます。そういう意味では、あの地域の方々は、環境というものに対しては非常に敏感に感じていらっしやる方々が大変多いということを、まずはご理解をいただいて、その上でしっかりと対応していただけたらという思いを、まず冒頭に申し上げたいと思います。

 ただ、悲しいかな、この事業は東京都の都市計画決定事業でありますので、品川区がどこまでものを申せるかというところの中では限界があるかもしれませんが、ただ、その中で品川区としてできることはすべてしていただきたいという思いで、何点か確認も含めて質問させていただきたいと思います。

 先ほど話がありましたように、4月15日に区長名で品川区の意見を出しておりますが、これは環境影響評価書に対する意見ということで、主に環境という観点からの意見だと思います。今回の都市計画決定の流れの中でも、地元の区長からの意見を聞く場面というのはあろうかと思いますが、その辺のことについてまず確認をしたいのと、まず意見を述べられるのかどうかということと、内容的に前回と全く同じ内容になってしまうのか、追加で区の立場でさらに何か意見を述べていこうという思いがあるのか、その点をまず確認をしていきたいと思います。

藤田課長

 今回の都市計画の手続での区長への意見照会でございますけれども、10月5日までに東京都のほうに出すよう、今、連絡が来てございます。その中で意見を述べていくわけですけれども、この意見につきましては、本審議会の中でご議論いただいて、そこでまとまった意見については、当然、意見として付していくというような形になろうかと思います。

田中委員

 主に環境面においては、4月15日におおよそ網羅されているのかなと思われますが、きょうもさまざま議論が出ておりますので、そういったものも、ぜひ10月5日の区長の意見として盛り込んでいただけたらと思うんですが、5万9,000台が5万1,000台になったとか、そういったものは東京都が調査したものに基づいての数値だろうと思いますが、予測でありますので、必ずしもこの予測どおりになるかどうかわかりませんし、また場合によってはこれ以下になるかもしれませんし、またそれ以上になってしまうかもしれない。     今の段階の予測の中では、どこまで対応していけるのかわかりませんが、意見書の中にも、「事後調査を行い」ということがございました。これは東京都にぜひ調査をしてほしいということなのか、もしできるならば、地元自治体として、東京都の数字を信用する、しないという問題でもありませんが、ぜひ区独自でこの状況を調査し、その結果を見て、当初の予想通りであったのかどうか、差異があったならば、それについても、引き続き区の立場で、この事業に対して、東京都に対して意見を述べていただきたいという思いが強くあるんですが、まず、ここでいうところの調査の内容、また、区独自で調査をされるご意向があるのかどうかお伺いしたいと思います。

金井課長

 先ほどからいろいろご意見が出ておりますけれども、環境課としましては、都知事に対する区長の意見を踏まえまして、大気汚染関係、それから、先ほども話が出ておりましたダウンウォッシュの関係、さらに景観の関係、これについては強くお話をしてございます。      それからもう1点、実際に品川区の立場として、大気汚染関係を東京都のほうにやってほしいと、こういう要請もしてございます。そのほかに、区として大気汚染の調査をやっておりますので、ここを中心に、事前から工事中、これらはやっていきたいと、こういう気持ちも話してございます。実際に区としても、来年以降やる予定にしております。住民の皆様のご意見、ご心配は、区としてもいろいろ東京都、あるいは事業者にお伝えをしていきたいと、こういう考えでおります。以上でございます。

田中委員

 ぜひ、地元自治体としての区が主体となって調査をし、その結果に基づいて適切な対応をしていただきたいと思っております。

 先ほどの5万9,000台が5万1,000台になる。これは目黒通りの交差点付近の予測であるということですが、また先ほど五反田出入口に入るのが1日9,000台というようなお話もございました。これも予測ではありますが、ぜひ区として対応していただきたいのは、目黒通り場の台数は減るかもしれませんが、逆にこの入口を目指して、周辺地域からこの五反田地区に車が流入してくる台数も相当ふえて、最終的には9,000台なんでしょうか、多くの数の車が集中してまいります。あの地区は、山手通りも間もなく拡幅されてきますが、禿坂との交差もあり、禿坂もまたさらに延伸もされる。

 そういう意味では利便性の向上が予測はされますけれども、利便性が上がることによって、また9,000台という数が最終的にはどうなるのかという心配もありますし、また、現段階での9,000台という予測の中においても、入口を目指す車のルートがどうなっていくのか。またあの地区は、両サイドには一方通行の道があったり、非常に狭い道も多かったりしますので、また逆に出てくる車の動きというものも見ていただきながら、周辺道路の整備ということが、出入口完成後、また1つ問題になってくるのではないかというふうな私自身の予想というか、心配がありますが、そのことについては、今現在の中でのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

藤田課長

 中央環状品川線に伴う道路交通網の関係でございますけれども、この間、東京都のほうでは、区も合同していろいろ作業を進めていく中で、都市計画道路の整備路線等の選定等もあわせてやってきてございます。その中では、ちょうど五反田の入口方面に向かっていくところの放射2号線、旧中原街道のところを抜けていくような形の路線でございますけれども、そういった路線もあわせて整備をしていこうといったことで、全体の交通ネットワークについて形成を図っていきたいといったようなことで、全体を通した考え方でこの間進んできているというふうに考えてございます。

田中委員

 将来できる放射2号線をまた目指してくる道もありますし、一番近隣の地元の地域と して、車の移動経路というんでしょうか、今の予測の中で、放射2号線ができるのはわかりますが、もっと身近な近隣のところでいうと、非常に細かい通りがありますので、そういった道路の整備、及びそこからは交通安全対策ということも1つ大きな課題になってこようかと思いますので、ぜひその部分は対応していただきたいと思っております。

 また、この意見書の中には出てないこととして、これは工期が相当の期間かかろうかと思いますが、今の都市計画の線でいきますと、五反田の換気所が路外ではなくて路内になるという一応の計画線で、これが仮に決定するとなれば、おそらくはその地点に立坑を掘って、両サイドにシールドでトンネルをどんどん掘っていくという形になろうかと思います。そうすると、換気所ができるまでの間も、あの地区は工事期間中、あそこは五反田商店街の1つの中心地でもありますし、そういった意味で工事期間中の配慮ということも、特に商店街の方のご商売にも何らかの影響が出てこようかと思いますので、そういった配慮もしていくことが、地元区としての対応の1つの要素になってこようかと思いますが、工事期間中の安全対策及び商店街への、あるいは地域の方々への配慮ということに対しては、どのように考えていらっしゃるのか、お聞かせをいただきたいと思います。

藤田課長

 現在、都市計画の手続中でございまして、具体の設計はこれからになってくるというふうに考えてございます。ただ、私どももいろいろな土木行政をずっとやってきておりますので、そういった経験の中では、おそらくあそこは立坑になるのではないかといったようなことはある程度予測はつきます。ただ、あくまでも予測でございますので、これにつきましては、当然工事を進める中で、周りにお住まいの方々はいらっしゃるわけですから、交通安全対策、あるいは周辺の方々のお住まいの中での不便を感じないような形での施行については、十分に東京都のほうに求めてまいりたい、事業者のほうに求めてまいりたいと考えております。

金井課長

 環境面におきましては、私ども区も積極的に、工事中も含めまして、住民の皆様等のご意見も踏まえながら、できる範囲はすべてやっていきたいと、このように考えております。

 田中委員

 ぜひ期待をしております。今回の決定は、あくまでも計画線の決定であるというふうに承知しておりまして、今後、決定後もこれから詳細設計等で、また実際の工事というふうになってこようかと思いますが、そういうさまざまな場面場面で、まだまだ区としての意見を言える機会はあろうかと思いますし、またその時々に出てきた問題に対しても、ぜひ積極的に地元の皆様の声を、きょうも相当出ているかと思いますし、これまでもたくさん出ておりますが、そういったものを踏まえながら、少しでも地元の意見が盛り込まれるように、場面場面で対応していただけたらということを最後に要望としてお伝えし、終わらせていただきます。

戸井委員

 今回の審議事項について議論していく中で、確かに環境上の問題と大変に関係が深い ということはよくわかるんですが、そもそも都市計画審議会の審議と並行して、いわゆる環境評価法に基づく手続が一方で行われているわけですね。そういう中で我々が審議する材料として、ここに環境上の問題として、2ページの下のほうに、影響については環境影響評価法に基づく環境影響評価準備書のとおりであり、都市計画を定める上で支障がないと判断すると、こういう資料しかないんですよね。

 我々は、この環境問題というのは、やはり専門家の領域だと思うんですね。我々ここにいる学識経験者の委員は、ほとんど環境についての専門家ではありませんし、我々としては、この辺を前提として、そして都市計画上、ではルートはどうなのか、工法はどうなのか、幅員はどうなのか、カーブはどうなのかとか、そういう都市計画上の問題をここで議論するのかなと思っていたんですよ。

 別にこの審議会で環境上の問題を議論してはいけないということはないんですよ。な いんですけれども、一応そういうアセス法に基づいてやっていて、そういう中で一定の準備書ができて、その判断がなされているということなので、もうちょっと計画上の何か審議があってしかるべきだなという気もするんですけどね。

 とにかく環境上の問題すべてこれで終わりだということではなくて、都市計画というは、あくまで大枠を決めていくわけですよね。ですから、先ほどの区長さんの東京都に対する意見書についても、これからさらにいろいろ注文がついているわけですから、その注文に対してどう対応していくか、そういう時間もあるわけですから、一応ここではそういう環境上の問題は、個々にあるにしても、すべて百点満点で通過するなんていうことはどこでもないでしょうから、一応計画上の問題についてはどうなのかということをそろそろ議論したほうがいいんじゃないのかなと、そのように感じます。

沢田委員

 先ほど私が聞いたことに対して答弁いただけなかった交通量の問題で、5万1,000台と いうのは、五反田駅付近でもどこでもいいのですが、山手通り上の通過交通量なのか、さっき9,000台というのは、違って5万1,000台だというと、首都高速環状線の通過交通量はどれぐらいなのかということを、もう一度明確に示していただけますか。

藤田課長

 5万9,000台、こちらにつきましては、環状6号線、目黒通り交差点付近の1日の交通 量といったことで記載されているものでございます。品川線のパンフレットの中には、大井北、南品川、五反田各換気所周辺ということで、計画路線、品川線の計画日/交通量についても、5万1,000台という記載になってございます。

 ただ、私どものほうで別途確認している中では、品川線の予測交通量は、口頭の質問でしたので、幅が広い回答になってございますけれども、5万台から7万台といったような形での回答をいただいております。

沢田委員

 5万9,000台が5万1,000台に減るけれども、それとほぼ匹敵するような5万1,000が通過交通としてふえると。その中の通過した排気ガスを換気塔から放出する。これでCO2やSPMが減って環境がよくなるとはとても思えない。何で交通量が倍ぐらいになるのに、それが減るのだろうか。それから、出口のところには、第3地区の開発だとか、これから始まる東五反田、大崎駅西口の開発の車がみんな集中し、その多くがそこを利用することになりますから、これはむしろ大変なことになっちゃうのではないかと思います。 それから、先ほどちょっとありましたが、都市計画決定、純なる論議をすべきだということに対して、私は違うと。アセス条例があるというのは、都市計画を進めれば、さまざまな環境への問題があって、科学的な検討を加えアセスの準備書一定のものが出てきて、これでいいのかと、そのことと合わせて都市計画の問題を審議すべきなのであって、純然たる都市計画上どうかと言っても、それは無理な話だし、アセスをそれでは何のためにやるのかというのが改めて問われちゃうのではないかなと思います。私の意見だけ述べておきます。

鈴木会長

 ほかにご質問がなければ、ご意見を承りたいと思います。どうぞ。

沢田委員

 この議案、案件を採決するに当たっての意見ということでよろしいですか。では、態度表明ということで。まだそこまでいかないですか。

鈴木会長

 ご質問も大体終わったのではないかと。ついては、採択するに当たってご意見と、こういうことでございます。

沢田委員

 6点にわたって簡単に意見を述べたいと思います。先ほどの重複はなるべく避けたいと思いますけれども、1つは、品川区が最大限の理解と協力が得られるような努力をするというふうに都知事に上げたことに対して、最大限の努力がされているとは思いません。したがって、私は、ぜひこの案件については、もう少し住民への説明と理解への努力をしてから決定すべきだと思います。

 それから、きょうどうしても採決で諮るということを前提に、以下5点言いたいと思うんですが、1つは、自動車交通量の予測調査で極めてあいまいだと。東京都は、品川の大崎地区も含めて、都市再生による交通量の増は25万台だと計算をしているんですね。

それはいろいろなところに散らばっていきますけれども、全体のネットワークとして交通量がどう近隣の環境に影響するのか、交通量に影響するのかというのを科学的に分析すべきだ。それがされてないように思います。

石田委員

 それから、大きな3点目は、高速道路の建設は、新たな自動車をふやしていくことになり、交通渋滞を全都的に一層拡散をしていくことになりかねないと思います。

 それから、4番目は、新宿線に設置された土壌脱硝装置、これがなぜ最初の段階で示されないのか、私は疑問ですね。新宿で、やりながらずっとやってきたというんですけれども、最初の段階で示すことが最低限の誠意なんじやないかと思います。

 それから、5番目は、ヒートアイランドがこれほど深刻になり、国の省庁でもこれも前面に掲げて対策を講じているときに、ヒートアイランドは国のレベルの問題だという話は、これはもう話にならないと私は思います。

 6番目に、4,000億円の事業費、これは品川区の3年半分ぐらいにわたる一般会計の予 算に相当しますよね。東京都が全額出すわけではなくて、むしろ首都高速道路公団がやるんですけれども、現在、新宿線と品川線に毎年の予算で取付道路、それから、関係する開発に対して毎年2,000億円投入されている。私は、寝たきり手当が63億とか、マル福の復活が54億という、高齢者寝たきりの方が切望しているこうした制度をぶった切っておきながら、毎年2,000億の金をこういうところに投入をしていくというのは、財政の使い方として問題があるんじやないかと思います。

 最後になりますけれども、ことしの4月に、3環状の1つの県央道である、あきる野インターチェンジに対する土地の強制収容取り消しを求める訴訟がありました。原告勝利の判決ですけれども、その建設目的の渋滞解消、県央道の整備により渋滞が解消される具体的な検討は示されていない。アセスをやっても、なおさらこういう司法判断が下っております。一度できれば孫子の代まで高速道路はある。こうした長期にわたる問題に対して、十分な科学的な検討を加えて、最終判断、計画決定をすべきだ。もしきょう採決をするのであれば、賛成しがたいということを述べておきたいと思います。以上です。

石田委員

 先ほど来、いろいろなお話があって、木を見て森を見ずというようなご意見もありますけれども、私どもは、この中央環状品川線については早期着工が必要だと思っておりますが、その中で、幾つか意見だけを言わせていただきます。

 当初お詰もさせていただきましたし、我が会派の田中委員からもそういう話をさせて いただきましたが、基本的には、環境影響評価で区長が出された文面、これに、今度また10月5日、さまざまなことをつけ足していただくということでありますが、その間に、これ以降、先ほども言いました景観についてのこと、それから、環境についての住民に対する理解、そういうことをもう一度改めて区長から強く言っていただいて、地域住民の方には、よくご理解をいただけるよう最大の努力をしていただきたいな。それから、それ以外の地域のところでも、東京都との話し合いというか、説明会の中で、建物自体に対する事前の調査、また事後の調査、そういう影響も必ずやっていきますという約束をしている。それでご理解をいただいている地域もあります。こういうところはしっかりもう一度言っていただいて、これで線が決まったとしても、それは最終的には、こういうことでもうー度フィードバックを必ずしてくださいよというような意見を、10月5日にもう一度強い区長の意見として東京都に出していただくということをお願いをして、この審議事項については賛成をしていくという立場でお願いをしたいと思っております。

井上委員

 先ほどさまざまな意見が出ている中で、私もさっきお話をしましたけれども、この地域が、入口も含めて妥当かというところでは、台風などで予測のできる水害ではない、ヒートアイランド現象による集中豪雨などで、やっぱりここの入口なども、ここのところではないということ、また、アセスでも東五反田の地域は環境がデータをオーバーしているというところで、平成26年度車の排ガス規制が順調に行われて、多分クリアするだろうというようなことが再三出るわけですけれども、こういったことでは、やっぱり住民は信頼する根拠に足らないと思います。

 それから、今でもそうですけれども、計画ありきでさまざまなところで訴訟があって、住民も行政も必要でない労力を使いながら戦っていかなければいけないようなところが出てきていますけれども、住んでいる住民が納得できるだけの資料を出した上で説明をして合意形成を図っていくという意味では、もう少し住民の理解、ただ大丈夫だからということではなくて、資料を出して説明をしていくということで、今はまだ品川線に限つて言えば、動いているわけではないわけですから、そういったところでやっていってほしいということで、もう少し時間をかけていただければという意見です。

塚本委員

 大きな観点から見ると、先ほど戸井さんが言われたように、2ページの理由ということで、計画上の問題がここでは重要だと思うんです。大きな観点から見ると、ちょうど環状4号だ、環状6号だと、戦後つくるのがとうとうできなくて、今になってここで問題が出てきたということを見ると、問題は確かに皆さんのおっしゃるとおり、いっぱいあると思うんですが、環境問題に対する対策や、今後の車の台数の推移等を考慮すると、本計画案については、一応進めていくべきと考えます。

鈴木会長

 ありがとうございました。それでは、ちょっとお諮りいたしますが、各委員さんからのご質問のときに言われたご意見、あるいは、ただいまのご意見ということで承る段階でのご意見、いろいろございます。結論として、この案件をお諮りするに当たっては、付帯意見をつけることが非常に重要だと思いますので、付帯意見をどういう形でつけるかを少し整理させていただくために、恐縮でございますが、5分間ぐらい暫時休憩をとらせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

では、恐縮ですが、5分間休憩いたします。

(休  憩)

鈴木会長

 再開いたします。

 ただいまお聞き及びのように、いろいろなご意見が出ております。 したがいまして、 今、短い時間に整理をさせていただきましたが、多少足りない点がございますれば、また補足いたしたいと思っております。

 この案件につきまして、お諮りする際、付帯意見をつけるということにいたしたいと思います。付帯意見の内容は、4つの項目を考えております。1つ目は、4月15日付の環境影響評価準備書、これは今まで環境アセスと言っておりますが、正式にいうと環境影響評価準備書でございますが、これに対する区長意見を十分尊重するとともに、地域住民に対する十分な話し合い、説明を行い、理解と協力を得られるよう努められたい。

これが1点目でございます。もう一度読みます。「4月15日付の環境影響評価準備書に対 する区長意見を十分尊重するとともに、地域住民に対する十分な話し合い、説明を行い、理解と協力を得られるよう努められたい。」

 それから、2番目でございますが、換気所設置箇所については、形状並びに景観に配慮し、最新技術を導入するなど環境対策を十分講じられたい。もう一度読みます。「換気所設置箇所については、形状並びに景観に配慮し、最新技術を導入するなど環境対策を十分講じられたい。」

 3番目でございます。道路供用前後の調査を実施し、環境影響評価の予測値との検証を行い、必要ある場合はその対策を十分図られたい。もう一度読みます。「道路供用前後の調査を実施し、環境影響評価の予測値との検証を行い、必要ある場合はその対策を十分図られたい。」

 4番目でございます。工事期間中も十分な環境保全対策を図られたい。もう一度読みます。「工事期間中も十分な環境保全対策を図られたい。」

 以上が一応皆様方のご意見を集約したつもりでございますが、よろしゅうございます でしょうか。

 (「異議なし」の声あり)

 それでは、ただいま申し上げました付帯意見をつけまして、お諮りいたします。本案については、支障ない旨答申することといたしたいと思いますが、賛成の方の挙手をお願いいたします。

(賛成者挙手)

 3名の方の反対者がございますが、あとは全員賛成ということで、賛成多数でございますので、そのように決定をさせていただきます。

 どうぞ。

沢田委員 

 今の付帯意見について、それをコピーして、委員に配っていただけますか。

鈴木会長

 急いで書いて、仮名で書いたりなんかしているものですから、あと事務局で整理しまして、多少まだ文案も練れてないと思います。したがいまして、この意見書の答申内容については、事務局が整理して皆様方にお配りをするということでよろしゆうございますでしょうか。

 それでは、以上で本案件は終わります。

 続きまして、議題239号 東京都市計画臨海副都心青海地区地区計画の変更につきまし て、事務局から説明をお願いします。

  議第239号 東京都市計画地区計画の変更、臨海副都心青海地区について、ご説明に入る前に、大変恐縮でございますが、本日、開会に当たりまして中谷幹事からお話し申し上げましたとおり、資料の一部変更がございます。お手元議案資料の13ページ及び14ページの変更概要に、この中身に一部記載漏れがございましたので、大変恐れ入りますが、本日机上配付させていただきました、括弧して資料としてございます、臨海副都心青海地区地区計画変更概要、これに変更させていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

それでは、案件につきましてご説明申し上げます。

本件は、東京都決定の案件でございまして、都市計画法の規定により、区に意見照会がございましたので、本都市計画審議会に付議したものでございます。

都市計画の名称は、東京都市計画臨海副都心青海地区地区計画でございます。

お手元の議案説明資料の10ページの位置図をごらんいただきたいと思います。今、画面でも表示してございます網がかかった部分が、青海地区地区計画の区域でございまして、区域面積は約117ヘクタールでございます。全体を大きくした図が12ページの計画図2でございます。画面上、ハッチを入れてございます街区が、今回の変更にかかわる街 区でございまして、左側のハッチ部分が、F−2街区、今、画面で表示しています街区がF−2街区、それから、右側の、今、画面で指しています部分がT街区でございます。

 これらの街区は江東区の区域にございますが、地区計画の区域が品川区の区域にもまたがっている関係から、品川区に東京都から意見照会があったものでございます。   お手元に資料、恐れ入りますが、戻っていただきまして、1ページをごらんいただきたいと思います。臨海副都心青海地区につきましては、平成3年1月に当初の地区計画
 ー29−

 原則ヽいたします。

(賛成者挙手)

3名の方の反対者がございますが、あとは全員賛成ということで、賛成多数でございますので、そのように決定をさせていただきます。

どうぞ。

今の付帯意見について、それをコピーして、委員に配っていただけますか。

急いで書いて、仮名で書いたりなんかしているものですから、あと事務局で整理しまして、多少まだ文案も練れてないと思います。したがいまして、この意見書の答申内容については、事務局が整理して皆様方にお配りをするということでよろしゆうございますでしょうか。

それでは、以上で本案件は終わります。

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