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川崎小学校「預かり保育事業で小1重傷」

2003年11月14日(金曜日)赤旗新聞

2階から転落4月以来、事故174件

川崎市川崎区の市立東大島小学校で十一日、一年の男児(六つ)が2階の窓から転落、頭骨を折るなどの重傷を負っていたことが13日分かりました。

放課後の全市立小学校114校の施設を利用して児童を預かるという、同市が今年四月に始めた「わくわくプラザ」事業の実施中に起きた事故で、川崎署は安全管理に問題がなかったか、関係者から事情を聴いています。

調べによると、事故は11日午後4時20分ごろ、同事業を行うため同校の敷地内に建てられたプレハブ2階建ての建物で起きました。預かり児童約80人のうち約20人が2階で遊んでいましたが、2階担当の運営スタッフは1人で、当時は1階に降りていて不在。

1階ではスタッフ4人が付き添い、約60人の児童がおやつを食べていたといいます。

同市は今年4月、従来の学童保育を廃止して、希望する児童をすべて受け入れる方式に変更しました。市によると、利用児童は予想より多く、10月末までに児童が負傷する事故が174件、このうち骨折などの入院・加療が必要な重大事故が約60件発生。市は「事故原因を調査し、スタッフの配置も検討する」としています。

再発防止のため早急な改善要求党市議団が談話

川崎市立東大島小学校「全児童対策事業」(わくわくプラザ事業)で11日起きた児童転落事故について、日本共産党川崎市議団(竹間幸一団長)は13日、市に同事業の早急な改善を求める談話を発表しました。

談話は、今年4月から学童保育を廃止して開始された「わくわくプラザ事業」について、「全児童の約半数が登録する大事業」になっているのに、
1.その規模・人数に見合ったスペースがなく、狭い教室で過ごさざるを得ないところが多い
2.スタッフの体制がきわめて不十分である「などの不安の声が父母から寄せられ、同党市議団は市に早急に改善するよう求めてきたとしています。

そのうえで、開設後、重大事故が相次いでいる現状を指摘し、「今回、こうした事故また発生したことは、市が子どもの安全に十分な配慮をしてこなかった結果であると言わざるを得ません」と批判、あらためて「子どもたちが安全で安心してすごせる事業に早急に改善されるよう」に強く要望しています。

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