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2001年第1回定例会に当たって

2001年02月22日
日本共産党品川区議団

2月28日から3月29日の日程で第1回定例区議会が開かれます。

政府の「景気回復」宣言とは裏腹に不景気はいっそう深刻、失業率は4・7%と戦後最高を記録しています。その上、政府は今年1月1日から、高齢者の医療費負担の平均1・5倍引上げ、4月からは厚生年金の比例報酬部分の支給開始年齢後退、さらに東京都による高齢福祉手当、老人医療費助成の切捨てなど社会保障の連続改悪がすすめられています。

第1回定例会は2001年度の予算を審議する大事な議会です。もっとも身近な自治体である品川区が、区民のいのちと暮らしを守る立場にたった区政運営が求められています。

日本共産党区議団は、2年前のいっせい地方選挙で6名から8名躍進、第1回定例会開催にあたり、選挙中掲げた公約実現、その後の新たな課題など、みなさんの期待に答えられるよう力を尽くします。

第1回定例会の重点課題

  1. 区民のくらし、福祉を守る

    • 介護保険料が今年10月には、現在の2倍に引きあがります。党区議団は保険料基準額200円の引下げ、1割の利用料負担を実質3%に引き下げるための条例改正、予算修正案を提出する予定です。また特別擁護老人ホームの待機者は現在、320名にも上っており、増設を求めます。


    • 区は、区立保育園給食を新たに5園、民間に事業委託計画していますが、父母は子どもたちに安全でおいしい給食をつくるために撤回を求めています。党区議団は昨年、委託されたの保育園でのSRSVに基づく集団感染もあり、安全性から民間委託の中止を求めます。

    • また、保育園の入園を待っている子どもは339名に及んでおり、新規増設を求めます。

    • 国民健康保険料の値上げが予定されています。均等割りが1人年額26100円から27300円に値上げされます。均等割りが増えることにより低所得者ほど負担が重くなります。負担増に反対します。


  2. 最大の浪費であるゼネコン型開発を見直し

    • 予算案には大崎2丁目8・9番地の開発予算が盛り込まれ、秋にも都市計画決定をする見込です。8・9番地の開発についてマスコミでも千代田生命の100億円の迂回融資が地上げ資金となっていることも報じられています。百反坂の住宅地に隣接する地域に、開発を進める理由は何か、品川区がすすめる28の大規模開発プロジェクトの見直しを求めます。


    • 区と三菱マテリアル、三菱建設は区役所前の三菱マテリアル所有地に区民住宅の建設計画をすすめています。区民住宅は必要な施策です。西品川1丁目地域の住民のみなさんから「なぜ、住宅地に25階、78.5mもの高層住宅を建てるのか」「規模の縮小をして欲しい」との要望が出されています。住民の声が生かされるよう力を尽くします。


  3. 区内産業の主役である商店、工場の支援策

    • 今年からスタートする「産業振興マスタープラン」は共産党の「産業振興条例案」の提出、産業界と共産党の共同が実ったものです。大不況、産業空洞化のもとで苦境に立つ中小零細企業にとって有効な支援策とするよう提案します。


  4. いきとどいた教育の実現

    • 少人数学級を自治体の判断で実施が可能になりました。学力の遅れ、勉強嫌いの子どもたちが増えているもとで、もっとも求められている施策です。早期の実施に力を尽くします。


  5. KSD汚職、「機密費」疑惑など国政上の問題でも、「疑惑解明」「再発防止」などを求めた政府に対する意見書を提案をしています。

第1回定例会での日本共産党の代表・一般質問

2月28日〜3月2日の本会議で日本共産党は次の質問をおこないます。

代表質問桜井恵子議員2月28日(水)質問予定時刻午後3時30分

1.KSD汚職、「機密費」問題の真相究明を、企業・団体献金の禁止を求める

(1)KSD汚職や「機密費」の問題は、国の政治に関わる問題ですが、品川区は、中小企業のまちのために、KSD会員はたくさんいます。区民の声を代表して政府に対して、真相究明を求めていくことを要請します。考えを伺う。

(2)汚職を正していくにも、企業、団体からの献金を禁止すべき、と考えます.区長、自らも企業団体献金を受け取るべきではないと考えますが、決意のほどを伺います。

2.低所得者福祉からの撤退、大型開発優先の第三次長期基本計画について問う
くらし、福祉優先、住民参加の区政を

(1)低所得者福祉の項が計画からも削除されている、福祉の撤退ではないか。区民生活と子どもへの影響は大である。削減した理由を明らかにされたい。福祉優先を基本方針にすべき、と考えるがいかがか。

(2)大規模開発優先で、区内産業も大きな影響を受けている。区は、国からの補助金を取ってきたからというが、財政破綻の一翼を担っていることについて区長の見解を求める。

(3)住民参加について伺う。第2次長期基本計画に述べられていた「住民参加」が削除されている。その理由を伺いたい。行政評価システムは、情報公開と住民参加が欠かせない。区長の考えを伺う。

3.子育ては、社会の責任、総合的な子育てプランを

(1)仕事と子育ての両立を応援する保育園増設を求む

(2)家庭における子育てへの支援を

(3)総合的な子育てプランを

4.少人数学級の実現で学ぶ喜びを、「奉仕活動」「出席停止」を盛り込む教育基本法の改正を問う

(1)少人数学級による教育効果が高いのは明らかです。文部省が基本教科で20人授業をうち出しています。区教育委員会としても、積極的に実施すべきと考えるがいかがか。

(2)すべての子どもに基礎的な学力を身につけさせることは、国民的な教育要求でもあります。「奉仕活動」「出席停止」など盛り込んだ教育基本法の改正はその願いに反すると考える。見解を求める。

5.23区で一番高い品川の介護保険料、とりすぎた分は保険料を引き下げて、区民に還元を

(1)減額し事業費をもとに保険料を算出しなおし、保険料を引き下げるべき、と考えるがいかがか

(2)必要なサービスを充分うけられるようにするためには、低所得者への軽減策が必要と考えるがいかがか

(3)特別養護老人ホームは、区民の切実な願いです.増設すべき、と考えますがいかがか

一般質問沢田英次議員3月1日(木)質問予定時刻午後4時

1.フリーター対策の実施と青年の雇用を

(1)フリーター問題の見解およびその対策をその具体化策求める、と思うがどうか。

(2)青年向けパソコン講座の実施、青年向け相談窓口の設置を求める、いかがか。

2.西品川区民住宅建設にあたり、住民の声を尊重して推進を

(1)25階建ての超高層にした経過と考えはいかがか。議会提出前に住民への説明と意見をなぜ聞かなかったのか、お聞かせください。

(2)住民のみなさんは規模の縮小を求めているが、設計変更をすることは出来ないか。

3.千代田生命が中心となった、大崎2丁目8・9番地開発の中止を

(1)8・9番地開発の目的と違法融資をおこなった千代田生命を開発主体とすることにした区長の見解はいかがでしょか。また計画の中止を求めます。

(2)千代田生命による地上げの実態、何軒、何平方メートル、10年前と現在の居住者数を説明されたい。

一般質問菊地貞二議員3月2日(金)質問予定時刻午後2時25分

1.地元商店街・工場にとって頼りになる「産業振興マスタ−プラン」を

(1)中小企業センタ−は、区内産業の発展にとって重要な役割を果たすもの。産業展示コ−ナ−は多くの業者が展示することが出来るように充実すべきと思うがいかがか。またパソコンの設置では高度な新製品開発にも役立てる事のできる機器設置と研修の体制整備を求める。

(2)品川区として商店街の集客力を高める支援が必要。空き店舗対策の充実を求めるがいかがか

(3)産業振興マスタ−プランを実行性あるものにしていくための予算を拡充すべき。

2.生活保護の申請にあたって資産調査のための白紙委任「同意書」の強要をやめよ

(1)必要とされる同意書の提出は、保護開始時に一律に徴収する事をあらためるべきだ。本人に明確な説明を行い、必要となった時にのみ徴収すべき、と考えるがいかがか。

3.区内分譲マンションの調査を実施し、相談窓口の充実を

(1)管理組合や長期修繕計画の有無などマンション施策を強化するための基礎的な調査を早急に行うべき、と考えるがいかがか。

(2)相談に対して迅速に対応できる職員の配置と独立したマンション相談窓口が必要と考えるがいかがか。広報の体制強化も必要と思うが、いかがか。

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