2010.11.11 南恵子区議
総括質問項目
飯沼雅子委員に引き続きまして、私、南恵子の総括質疑を行います。テーマは「特別養護老人ホーム、スピードを上げて計画をつくれ」です。よろしくお願いいたします。
先日の区長選挙で掲げた区長の公約には、特別養護老人ホームの整備推進がありました。日本共産党はこの間、ずっと特別養護老人ホームの増設を求めてきましたので、私は区長もようやく本気で取り組むようになったと、こういうふうに思ったのですけれども、選挙後に発表した内容は、29人程度の小規模の特別養護老人ホームでした。あえて申し上げますが、この計画化したことは歓迎です。しかし、区民の願いの切実さからいって、これでいいのかなというふうに思うんです。しかも、この特別養護老人ホームのオープンは4年後、八潮には来年5月にオープンしますが、その後の3年間は1カ所もできないんです。その間、今のような深刻な事態が続き、さらに高齢化の時代になっておりますので、入所申請は加速していく一方ではないかと、そういうふうに危倶するわけです。
先日、私の近くに住むMさん、娘さんが週3回、透析等でお母さんの介護ができずに、経済的な理由もあってやむなく静岡県の修善寺にある介護施設に入所させました。親一人、子一人でずっと暮らしてきたのに、自分が老後の介護の面倒もできない。本当に悔しい思いを会うごとに訴えられます。
また、豊町六丁目の88歳の一人暮らしの方は、脳梗塞、要介護3、横浜の軽費老人ホームに入所したということで、毎月々25万円もかかっています。年収が150万円程度ですから、残りの部分は3人の娘さんがそれぞれお金を出し合って支払いをしているようでありますけれども、しかし、子どもの家庭もそれぞれのご事情でなかなか厳しい状況が出てきているということで、特別養護老人ホームの増設は、今本当に多くの区民の切実な課題です。
そこで、増設計画を一刻も早くつくれ、こういうふうな角度から、質問をしたいと思います。
区は長期基本計画をつくりましたけれども、特別養護老人ホーム整備の項目には、前期後期に分けて、前期は開設と整備検討、後期は整備と、こういうふうに書いてあります。開設の部分は八潮南中学校跡にオープンするわけですが、前期の部分の平成24年度、平成25年度はとりわけ予定がありません。
また、後期の部分も、平成26年度に杜松小学校跡に小規模ができる予定ですが、後の4年間は全くいまだに計画が明らかにされていません。ここに、私は具体的に書き込めるような計画をつくるべきだというふうに思うんです。この点について、まず見解を伺いたいと思います。
特別養護老人ホームの整備計画を具体化しろということでございますけれども、この件については毎回申し上げてございますが、振り返ってみますと、私が長期計画担当副参事をしていたときに、特養6カ所構想というのを発表いたしました。その段階で、荏原地区の3カ所、戸越台、荏原、中延、すべて土地の目鼻はついていたわけであります。特に区民の方の関心の高いこの分野につきましては、やはり一定の土地が確保できるという目鼻がついた段階で計画化するのが、区民に対する、言ってみればお約束になりますので、そういう具体化の担保といいますか、それが明らかな段階で計画をするのが正しいと考えているところでございます。
なぜ長期基本計画の書き直しが必要なのかというふうに私が思ったのかというと、特別養護老人ホームに何年待っても入れないという声がたくさんあるわけですね。特別養護老人ホームの増設は待ったなし、そういう課題だからこそ、区長も小規模であっても計画化されたのだというふうに思うわけです。
そこで、特別養護老人ホーム入所のための申し込みをした方の数と、入所できた方の数を改めてまたパーセンテージも教えていただきたいと思います。
平成20年度と平成21年度、1年単位で申し上げます。平成20年度につきましては、申し込みをされて審査対象になった方の数が合計で944人、入所された方の数が113で、入所率が12%です。平成21年度は1,028人の審査を行いまして、199人の方が入所、入所率19.4%という数字になっております。
その前後も若干調査しましたので紹介しますが、平成19年度については、9月の時点で417人が申請されて、入ったのが64人、入所率は15.3%、そして今年の3月も申請は512人お出しになりましたが、入所できた方は75人、14.6%、いずれも2割を大きく下回っている、そういう状況です。したがって、区民の方々が本当にこの特別養護老人ホームを心待ちにしておられる、一刻も早くつくってほしいという声がたくさんあることは、この数字を見ても十分ご存じになることだというふうに思います。そして同時に、今、介護保険制度が始まった平成12年以降、10年経ちましたけれども、どんどん高齢化になってきています。要介護認定を受けた方々の数字というのはどういうふうな状況になっているのかを教えてください。
平成12年の段階でございますけれども、当時の要介護認定の認定率は8.4%でございまして、人数とすると4,651人です。直近、平成22年3月の段階の認定率は14.4%、認定者総数は1万185人という数字になっております。
今伺って、改めてですけれども、要介護認定を受けた方は倍以上ですね。そういう状況ですから、これからもさらに先ほども申し上げましたが、団塊世代がどんどん高齢化になってくる、こういう状況の中で、今でも入所申請しても入れない。そして要介護者は増えていく。さらに団塊の世代が増えていく、こういう状況ですから待ったなしなんです。したがって、先ほど部長が答弁された土地の目鼻が立ってからという計画では絶対に遅い。こういう状況ではないかというふうにここはちょっと指摘をしておきたいと思います。
そして、入所基準に在宅介護の期間があるために、高齢になって、要介護度4,5でも入れない。あるいは年齢が80歳、90歳、そういう年齢になっても入れない、こういう状況があるのではないかというふうに私は思っているんですけれども、平成21年度の第2回目の申し込みの数で結構でありますので、そこをちょっと教えていただきたいと思います。
入所調整の対象になった方々のいわゆる要介護度の分布ということになろうかと思いますけれども、例えば今年3月の入所調整のときの数字で申し上げますと、要介護度1から5まで順番に申し上げますが、65、70、157、115、105ということで、要介護3を中心に4,5の方が申請をされている状況にあるということでございます。年齢的な部分では80歳から90歳ぐらいの方が中心になっているというふうに認識しております。
ちょっと今、早口だったので書きとめられなかったんですけれども、私が先ほど申し上げた平成21年度の2回目の申し込みというのは、つまり3月の時点での入所調整会議にかけられた、そういう方々の数字でありますけれども、要介護度4の方は115人、5の方が105人、そして80代の方が229人、90代の方は121人、こういうふうに資料で出ているんですけれども、これが間違いがないかということと、それから、こういう状況の方々は横ばいのところもありますけれども、増えてきている。増加傾向にあるというふうに私は思うんですけれども、その辺については、どういうふうに区としては見ているんでしょうか。
いわゆる申請の方の数という点でまず申し上げますと、八潮南特別養護老人ホームの開設ということについてアナウンスをした段階から、申請数が増えている傾向があるというふうに思っております。それから要介護度の状況でございますけれども、品川区の場合には、やはり在宅で限界が来たときに入所の見通しが立つということを介護の基本方針にしておりますから、そういう点では、要介護3、4、5の方が中心である。この傾向については、この入所調整を始めた段階から大きく変わっていないと思っております。
ただ、若干年齢の部分が、この平成12年に始めたころは75歳以上の方でも比較的高いポイントがとれたわけでありますけれども、現在は年齢がやや高くなってきている傾向があるということは事実であるというふうに思っております。
八潮南のアナウンスをした以降、増えたというふうにおっしゃいましたけど、しかし現実的には入れるような状況ではありませんから、そのことが増えた原因であるということは私は見方は間違っているというふうに思います。
それから、特別養護老人ホームのこのパネルを出したいと思います。特別養護老人ホームを11年間もつくってこなかったために、申請数が増えて入所基準を厳しくしているというふうなことがあるわけですね。区民を泣かせている、そういう状況を私はやはり早く解決して増設計画をつくるべきだというふうに思うんです。
ここにも紹介しておりますように、品川区は上から数えて18番目です。これはここに書いてありますように、八潮南のところと、それから杜松小学校29ベッド、これも含んだ数で、ここの一番右の端の整備率のところは、ようやく0.94から上がって0.98です。しかし23区の比較をしてみると、18番目という順位は変わっていません。こういう状況であります。したがって、この整備計画の加速をどんどんさせていかなければいけないというふうに私は思うんですね。
それで小規模特別養護老人ホーム増設を先ほどから申し上げたように、発表しているこのことは評価するわけですけれども、29人という施設規模、これなので、待機者の数を見ると、幾つかはさらにつくっていかなければいけないというふうに思うんですね。したがって、どこにどのくらいの量をどんな内容の施設にするのかという、こういう具体的な計画をつくる必要がある。こういうふうに思うんですけれども、これについての見解と、それから先ほど申し上げましたけれども、改めて言いますが、土地の目鼻が立ってからと区は繰り返し答弁しますけれども、目鼻が立ってからでは2年や3年はかかるわけですね。土地の交渉から始まってどんな規模の内容にするのかの検討、そして基本計画、設計、実施設計、そして建設、こういうふうになってくるわけですね。したがって、目鼻が立ってからではとても足りない。区民の需要に間尺に合わない、こういうことになりますから、もっともっとスピードを速める必要があるというふうに思うんですね。この点での見解も合わせて伺いたいと思います。
23区整備率の比較で余り反論するのもあれなんですけれども、介護を要する高齢者のための施設としては、品川区はケアホームですね、いわゆるユニットケアの施設も整備してまいりました。これと八潮南特別養護老人ホームを加えますと、順位で申し上げると6番目になる、こういう状況ですから、この間の施設整備については相当の努力をしてきたというふうに思っております。
それから杜松小学校跡地のほうについてもう29人が決まったかのようなご発言でありますけれども、国の補助金の地域密着特別養護老人ホームは29人までという枠はありますけれども、これは全体をどういうふうに施設設計するかによって違ってくるだろうと思います。ただ、八潮南中の校舎と比べますと規模が半分ぐらいですから、やはり小規模なものにはならざるを得ないというふうに思っております。
それから、土地の目鼻が云々の部分ですけれども、この間、品川区が特別養護老人ホーム整備をしてきたところは、荏原がサンポットの跡地ですし、福栄会が横浜冷蔵、桜会のところが奈良機械というように工場とか倉庫があったところであったわけであります。そのぐらいの土地しかなかったわけですね。そういうところを一生懸命確保してきました。現時点では、そのような余地はかなり少なくなっております。
したがって用地情報をいろいろな形で集めておりますけれども、現在そういう点で適当な場所の情報というのがなかなかつかめない段階であります。今後ともその点については努力をしてまいります。
私は先ほど来申し上げておりますように、区民の要求の度合い、そしてそこから見て、もっと積極的に土地情報をつかんでいく必要があるんじゃないかというふうに思うんですね。したがって、土地の問題についてちょっと話を進めていきたいと思っておりますけれども、ケアホームの関係について一言申し上げたいと思いますが、ケアホームも入れて6位だと。確かにケアホームづくりは熱心でした。そして品川区内全体で13カ所つくる、こういうふうな計画も明らかにしてきました。しかし、ケアホームというのは、私どももこの議会の中で繰り返し指摘をしてきましたけれども、1カ月の利用料金が当初は本当に高い。そういう状況でしたね。20万円、25万円、28万円。こういう金額だったのではないでしょうか。そういうところを区民は望んでいない。今、多くの方が望んでいらっしゃるのは、国民年金でも払っていける特別養護老人ホームが圧倒的なんです。先ほども二つの事例を紹介しましたけれども、そういうふうに圧倒的な区民の方の願いにこたえる、そういう努力もしないでケアホームをつくってきたから6位だと、こういうことは私は区民の関心にこたえていない姿勢のあらわれだと思っています。そういう姿勢は改めていくべきではないかというふうに思います。
土地の問題でありますけれども、最近、国が新成長戦略における国有財産の有効活用についてということで発表しました。これは保育園とか介護施設等々のそういう基盤整備とか量的拡大が求められている事業について、地方公共団体の事業者が施設整備を行う場合に、未利用地の定期借地権を利用した云々かんぬんということで打ち出してきているわけですね。品川区内にも何カ所か国有地、ここはあると思うんです。どういうふうにアプローチしてきているのか、それについて紹介をしていただきたいと思います。
確かに今ご質問にありますように、国の姿勢もだいぶ変わってきております。ただし、今、具体的な公表の対象になりますのは、例えば用途廃止の決定方針が明確になったもの、そういうものに限られておりまして、例えば区に対して情報提供が何件か寄せられたケースがありますが、これもすべて極めて小規模な物件に限定をされておりまして、今ご質問にありますような特別養護老人ホーム、これが建設可能なような、そういうものについては今現在提示をされていない、そういう状況でございます。
小規模であっても、先ほどから申し上げておりますように、小規模特別養護老人ホーム、これができるような、そういうことも含めて本当に詳らかにしていくべきだと思います。私は、千代田区に今年8月に調査に行ってきました。麹町のところに150坪ぐらいのところで8階建て、そしてそれぞれのワンフロアを一つのユニットにして特別養護老人ホームをつくっておられました。ワンフロアですから非常にこぢんまりと落ち着いて生活ができるということで、こういうふうにすれば小規模も結構うまく運営できていけるんだ、そういうふうに思いました。したがって小規模特別養護老人ホーム、こういう方向も本格的に取り組むべきだということを強く申し上げたいと思います。
それから、今の国有地との関係ですけれども、それは確かに今までの用途が廃止されていないのに、ここという手を挙げるわけにはいかない、それはそのとおりだと思います。しかし、私がつい最近情報をとったのは、例えば上大崎三丁目の最高裁判所の共済組合の宿泊施設3,420m2、区長が繰り返し3000m2ぐらいの土地はないということで、そういうご発言をしていましたけれども、ちょうど適切な土地があるということに気づきまして、ちょっと調査をしてみましたら、いずれ本当に近いうちに、ここはもう処分財産になっているんだと。そういうことでありました。したがって、早く手を挙げていくことが大事なんだと担当の方はおっしゃっていましたので、私は改めて早速そういう土地も含めてぜひ調査をしていただいて、そういう方向で施設建設がしていけるようにするべきだというふうに思いますので、その点について。
それから議会側の要請で、荏原第四中学校の跡地利用についても一定程度の高齢者施設ということも要請の中に入っていると思いますので、そのあたりだとか、そういう点については、どのようになっているのか、こういうふうにちょっと考えを伺いたいと思います。
今、具体的に上大崎のびわこ荘、この件がご質問の中にございました。これにつきましては、以前請願が出された経過もありまして、私どもとしましても適宜財務局のほうに照会等を行っております。ただ、これについて私どもが把握している限りにおきましては、これはあくまでも今年度中に最高裁判所の所管から財務省に移管する方向で今準備を進めているというレベルの話でございまして、今ご質問にありましたように、財務省所管の中で処分財産になっている、そういうレベルまではいっていないというふうに私どもは承知をしているところでございます。
それから荏原第四中学校につきましては、これは先ほどもご答弁申し上げましたように、今後は多少時間的に余裕がございますので、さまざまな角度から有効活用について検討してまいりたいと、このように考えているところでございます。
私は国有地のほうを改めて、早急に相手のほうとコンタクトをとっていただきたいということをちょっとお願いしたいと思います。それから、荏原第四中学校についてもぜひこういう状況を、区民の方々の実態のある中で要求にこたえられるような方向で検討を進めていただきたいということを要望しておきたいと思います。
それから、やはり私はこういう問題に対して区の姿勢が余りにも消極的だ、こういうふうなことを指摘しておかなければいけないというふうに思います。それは、第一日野小学校の跡地活用との件です。企業との約束事を優先する。区民のこんなに先ほどから紹介して、たくさんの実態が、要望があるということに目を背けて、合計すると最低でも12年間ですか、12年間もの長きにわたってTOCビルに貸し出しをする。しかも貸し出す費用は非常に少ない。こういう政治のあり方でいいのかというふうに思うんですね。したがって、この点についても校舎の活用はまだまだできるはずですから、そこも含めてぜひ区民の要求にこたえる、そういう政治へと切りかえていただきたい、そういうふうに思います。
以上で終わります。