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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2006年4月23日発行
第1140号


東京地裁 自民党、政調費の食料費770万円支出違法
食料費への支出禁止を

クラブ、バーばかりか中華料理も

東京地裁は4月14日、品川区議会自民党が平成13、14年度年度、政務調査費をバー、レストランなど食料費に充てた769万8995円を不当支出とし、品川区区議会事務局長に「自民党に対し支払い請求せよ」との画期的な判決を出しました。

「適否の判断は議会がおこなうべき」との区の主張を退ける

今回の裁判は2年前の品川区民オンブズマンの会が自民党品川区議団を相手に政務調査費をキャバレー、クラブなどに充てた86万円余(208件)を区に返還を求めた訴訟の第二弾。前回は早期結審の立場からキャバレーなど、より問題の8件に絞り返還請求しました。自民党が判決直前に31万円余に利息6万円余を区に返還したため、請求棄却となっていました。

今回の裁判は01年度の8件以外の飲食費と02年度の飲食費をあわせた351店舗分、801万2281円を区が自民党に返還請求するよう求めたものです。

判決で注目されるのは@前回のキャバレーやクラブなどばかりか、中華料理店やレストランの利用も区政の調査研究のための飲食とは認められない、とし請求のすべてを「目的外支出」として認定したこと。A区側の主張は「議会の自立性を確保の見地から区には領収書をもとに形式的な審査権しかなく適否は会派、議会に委ねるべき」の主張を「(地方自治法など諸規定に照らし)目的外支出の疑念が生じた場合、必要な限度で調査をおこなうべきであり、議員の適正な活動、を不当に阻害したり萎縮させることにはならない」と退けたことです。

区は控訴せずに判決を実行に飲食費充当禁止にがんばります

自民党はこれまで「行政改革」の名で保育士など区の職員を削減を主張、また区の仕事を「効率が悪い」と民間委託を求めてきました。政務調査を年間数百万円キャバレー、クラブで飲み食いしていたのです。当時、自民党ばかりか公明、民主党も2割強を飲食費に充てていました。

01年当時、党区議団は食料費全体の2%、36万9千円を調査際の昼食代や区政懇談会の飲み物などに充てていました。議員団として飲食費に一部ではあっても充てたことを反省、それ以降、政調費を食料費には充てていません。区に対し控訴しないよう求めると同時に政調費を飲食充当禁止となるようがんばります。