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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2005年1月16日発行
第1091号


愛知県犬山市を視察 30人学級を全小中学校で実施
感動!「競争でなく協同の学びの場、提供」

 党議員団は11、12日、30人学級を中心にすえた教育改革をすすめる愛知県犬山市を訪ねました。同市は、品川区すすめる小中一貫教育や学校選択制など競争教育を否定、子供が自ら学ぶ力を育むことをめざし、そのためには少人数学級を実践しています。
同市教育委員会の大矢恵一主観(指導課)より説明を受けました。

習熟度別授業は効果なし
30人学級生かした指導方法が大事

 犬山市は、人口7万4千人、愛知県の北西部に位置し、同市は2001年度から独自に基づく少人数教育を導入。2004年には小学校10校、中学校4校の全小中学校で30人(程度)学級を実施しています。これらを実施するために市独自で71人(人件費・年1億5千万円)の非常勤講師採用しています。

 私が感動したのは「少人数学級は一人ひとり応じた多様な援助が可能であり、学習への興味、関心が深めることができる。同時に重要なことは、これまでの『教え込む一斉授業』から子供たちが主体となり取り組む『学びの授業』への転換だ。そのために教師の指導方法の改善、意識改革が重要となっている、としている点です。


犬山市の教育改革(30人学級など)の説明を受ける党区議団。
右から南、飯沼、中塚、鈴木、沢田(私)区議

  品川区は小中一貫教育の中で『できる子』『できない子』、能力別に分ける習熟度別授業の拡大をめざしていますが、犬山市では「習熟度別授業は、子供たちの仲間集団を分断、学力による差別意識すら生み出す。有効性を示す客観的根拠は示されていない。市としては習熟度授業は原則として実施しない」としています。子供たちを競争に駆り立てるのではなく共同の学びの場を大事にしている…。品川区でも犬山市での教育が実践されるようがんばりたいと思います。


「東京でも30人学級を」の都知事あて要請署名にご協力を

 日本共産党は「30人学級」 を、東京で実施することを求める都知事あて要請署名を1月末をめどに進めています。30人学級の一日も早い実現のためにぜひご協力ください。署名用紙は沢田(3447-0295)までご連絡をいただければ、お届けします。