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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2004年9月19日発行
第1076号


中央環状品川線ゴーサイン
3人の委員が反対!
議会・行政を動かした地域の運動

 「付帯意見を付け諮りたい、と思うので5分間、休憩を」…品川区都市計画審議会(区計審)は15日、都知事から紹介のあった「都市高速道路中央環状品川線」の都市計画案を「妥当」とする決定を意見つきで決定しました。「住民の理解を得る努力を求める」などの意見をつけたこと、3人の委員が反対したこと、など地域の運動が議会と行政を動かす大きな力となりました。

無・会、ネット、共産党は反対  自民・公明・民主は賛成

 今回の高速道路計画は目黒区の青葉台〜八潮まで9・4kmを地下トンネルで結ぶもの。その間、五反田(城南信用前)、南品川4丁目など4箇所に喚起所(高さ45m)を設置します。とりわけ城南信用前は、マンションが建ち立ち並び「排気ガスの放出で住めないない五反田になる」と反対の声が広がりました。近隣11町会が「喚起所と五反田出入り口設置に反対」請願署名、3万2000名を集め都知事に提出していました。

 計画案は当初どおり、地元の要望を全く無視。区計審の審議では学識経験者のほか、自民(石田秀男、田中豪)、公明(藤田二郎)、区民連合・民主(川西絹子)の賛成で決定されました。

 今後、10月の東京都都市計画審議会で本決定される見通しです。

 特徴的だったのは議会選出の藤原正則(無所属の会)、井上八重子(ネット)そして私、沢田が反対、住民の声を代弁しました。

沢田の質疑 交通量が倍加するのに、どうして環境を改善される、といえるのか

 私の主な質疑の内容は次のとおりです。

沢田…区長は、今年4月、都知事に「住民の理解と協力を得られるようにすること」を求めているが、区長が今回、計画案を提案したことは、住民の理解が得られた、と思ってのことか。

区都市計画課長…計画案は、通過交通を高速に導くことにより、渋滞や大気汚染を改善できる。

沢田…喚起所から目の高さでの排気ガスを放出は到底納得できないことだ。計画案を採決を延期し、住民との話し合うべきだ。

区… 計画案決定後にも脱硝装置の設置など環境改善はできる。

沢田…先に決定ありきでは、行政不信を拡大するだけだ。完成前と後で交通量の変化をどのように見込んでいるか。

区…現在は一日5万9千台、完成時、山手通りで5万1千台、高速道路は5万1千台から7万台となる見込みだ。

沢田…交通量が倍に伸びるのにどうして環境が改善されるといえるのか。環境悪化は明らかであり、他の高速道路建設と同じように交通量が増え、渋滞はさらにひどくなることが心配だ。