日本共産党品川区議団TOPへ        沢田英次区議会報告」目次へ

沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2004年8月29日発行
第1073号


小中一貫教育を全区に展開
不安です!競争に駆り立てられる子供
いじめ、不登校、学級崩壊が増大は?

 品川区は小中一貫校の教育内容をすべての小中学校に拡大する小中一貫教育を進めるための準備を進めています。

 できる子、「できない子」を選別し徹底した競争教育が子供たちに何をもたらすのでしょうか。「これでは公立学校の塾化だ」との声も聞かれます。

小1で英語、中3で高校の勉強 子供の権利条約委の勧告に反する

 品川区教育委員会は「基礎・基本を徹底し学力の定着、個々の優れた能力を最大限に伸ばす学習」をスローガンに小中一貫教育を進めています。本当に学力の定着や子供たちのためになるのでしょうか。主なな内容は次のとおりです。

1.現在の小学校1年〜4年、5年〜中学1年、中学2年〜3年に区分け(4、3、2制)教育課程を編成する。
2.授業時数を通常より週2時間程度増やす。
3.5年生からステップアップ学習を実施、習熟度別学習や課題選択学習を取り入れる、などです。

 具体的には「小学校一年から英語の教育を実施」「授業時数を週約2時間増」「9年生(中学3年)で高校の授業を行う」…いずれも詰め込み教育であり、加えてできる子、「できない子」を区分けした習熟度別学習を徹底することは、競争教育を正面にかかげるものといわなければなりません。
 政府の調査では、授業がよくわかる子どもが小学校で20%。競争に駆り立て詰め込みをすればするほどわからない子供が増え、学級崩壊、いじめ、不登校などの新たな拡大につながる危険性があります。

 OECDが行った国際学力テストでも競争教育は、学力向上に効果がないことが証明されています。

 98年の子供の権利条約委員会の勧告を忘れたのでしょうか。

国連子供の権利条約委員会の勧告(1998年6月)
 締約国(日本)における高度に競争的な教育制度並びにそれが児童の身体的及び精神的健康に与える否定的な影響に鑑み、委員会は、(中略)過度なストレス及び登校拒否を予防し、これと闘うために適切な措置をとることを勧告する。


学校クーラー設置に喜びの声 共産党のおかげで子供たちは助かった

「6月末から30度を越す猛暑の中、子供たちは元気に勉強でdきました。共産党が繰り返し議会で取り上げ、教室にクーラーを設置したお陰です。」と感謝の声がPTA会長さんから寄せられました。