沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

これでは行政をチェックできない
議員への情報隠しやめよ
高橋区長 「事務局を通せ」…こんなのあり？

　品川区の福祉事業部などでは共産党の議員が資料提出を求めても拒否。このほかにも「情報が欲しければ情報公開制度で請求しろ」…。議員が行政資料を一件300円を出して手に入れる、おそらく全国にこのような自治体はないはずです。

　3月8日の予算委員会でこの改善を求めました。

資料要求して2週間！やっとでた、保育料新旧対照表

　私（沢田）は「保育料値上げやめよ」の質問（代表質問）を準備する過程でおきた事例を示しました。

1. 2月9日、金子正博保育課長に「保育料27％値上げの父母負担の新旧対照表の提出」を求めた。課長は「資料は出せない」と　主張。私は「2月3日の各派予算説明では『詳細は所管課長に聞いて欲しい』といわれた。企画と調整をして欲しい」と主張。
   
   
2. 2月17日、なしのつぶてで課長に資料を督促。「資料は出せる　ことになった」。所得階層の平均値の資料も含めすぐ欲しい。　でないと明日区長に原稿提出はできない」。
   
   
3. 本会議の5日前、20日、再度督促したが会議で不在のため、財　政課長に善処を要請。（質問原稿は18日に区長に提出）
   
   
4. 23日、本会議の2日前に資料届く。

　以上が経過です。質問つくりに欠かせない資料が出るまで2週間経過。求めた資料はそれほど時間のかかるものではありません。

　私は「区長は『議会は住民の代表であり第一義だ』と述べてきた。情報を出さない、この事例をどう思うか」と質問。

　区長は「資料は議会事務局を通せば出す」と答えました。なぜ議会事務局を通さないと出さないのでしょうか。疑問は残るが、まず実行してみようと思います。

　一世帯年間9万円を超える負担増。それなのに事前に区民に知らせ、声を聞こうとしないのはいかがなものでしょうか。

どこにもない！「情報公開請求」
アルゼンチン債1億6千万円だんまり

　私は大田、目黒区など調べました。いずれの区も「要求した資料はほとんど出る」とのこと。まして議員に「情報公開（一件300円＋コピー代）で請求を」などという区は皆無でした。議会の任務「行政を住民の立場でチェック」を果たすためには情報がなければ不可能だからです。

　アルゼンチン債問題では1億6千万円もの損害を出しながら、区民に向かってはだんまり、広報にさえ一度も掲載されていません。都合のよいことはマスコミで流すか、都合が悪ければ、議会にすら資料を出さない、品川区は自治体といえるでしょうか。