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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2004年2月1日発行
第1050号


目の前に28階建マンション(北品川5−9)
問われる企業の社会的責任
利益だけでなく住民ことも考えて

「 私の住むマンションの目の前に28階建てマンションが」…三菱地所、ニチメン、東京建物の三社は日本テクトロにクス跡地に超高層マンションを建てる計画が明らかにされました。最も大きな被害を受けるクレール御殿山(9階建マンション)は「環境を守る会」を結成、環境と資産を守るために立ち上がっています。

規制緩和の上乗せ分は、住民のためにこそ使うべきです

 建設予定地は、区立総合体育館付近で駅前でもなければ幹線通りにも面していません。周辺はマンションが集中していますが、最高でも14階、28階建てなど全くありません。施主側は「空地をあけたことにより容積率20%を上乗せし320%で設計。高層・スリム化により平均2時間の日陰であり、我慢の範囲」といいます。しかし、クレール御殿山は、午後の陽しか入らず2時間の日影は耐え難いことです。

 東京では規制緩和による超高層ビル建設が頻発しています。

 「バブルのときは地上げで住民を泣かせ、バブル崩壊後は規制緩和を目いっぱい取り入れ住民を泣かす」、あまりにも身勝手ではないでしょうか。規制緩和による上乗せ分は、環境改善や住民のためにこそ使うべきではないでしょうか。企業の社会的責任が問われます。 


この規模の建物が!大崎5、29階建

「NHKスペシャル」が指摘
長周期地震動による破滅的被害

 三菱地所の28階建マンションは日影被害や3年にわたる工事公害に加えて、大地震の際、倒壊などの危険はないか、とのあらたな不安が浮上しています。 

 1月18日、NHKスペシャルは「地震波が巨大構造物を襲う」との番組を放映しました。内容は「長周期地震動が巨大構造物に破滅的被害をもたらす危険がある」。超高層ビルは、短周期波には対応する柔構造ですが、長周期地震動には共振する可能性があります。1階の揺れはゼロでも高層階は揺れ幅2メートルにもおよび、その揺れが構造物にもたらすダメージについては未知数、とのことです。先の苫小牧の石油タンクの炎上事故は、長周期地震動によるものでした。

 区内では超高層ビルが各所に建設されていますが、大地震の発生が警告されており、この問題の解明を至急おこなうべきです。