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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2003年9月28日発行
第1035号


川崎市わくわくプラザの教訓学ぶべき!
80日間に事故93件
学童保育廃止、すまいる移行問題

 品川区は学童保育クラブをすまいるに統合、廃止計画を進めていますが24日現在、「学童保育廃止反対」「すまいるへの移行に当たっては、納得いく説明を」など、約8千名を添えた請願5件、が9月議会に提出されました。学童は意思反対の声は、一気に広がっています。あらためて、学童保育廃止の問題点を考えてみました。

すまいるの子どもたちも心配
 子ども1・5倍、職員3分の1

 品川区は「すまいるは放課後、全児童を対象におこなっている。学童保育の機能を包含しているのでサービスは向上する」と答弁してきました。
 下の表をご覧ください。原学童保育(西大井3丁目)を廃止し、原スマイルスクール(原小学校内)に移行した際の児童数と職員数の比較です。
 原学童を閉鎖し同すまいるに移行すると移行後の児童数は136名、実に1・5倍。それなのに移行後のすまいるの正規職員は1人、移行前の3分の1に。非常勤は5名が4人に減員されます。 この結果、学童保育から移った子どもだけでなくすまいるの子どもにも収拾のつかない自体が予想されます。

原スマイルと原学童の比較
  出席児童数

職員配置

原すまいる 91人 正規1人、非常勤4人
原学童保育 45人 正規2人、非常勤1人
編成後の原すまいる 136人 正規1人、非常勤4人

 

これでは安心して働けない
骨折15件、縫合必要な裂傷11件

 川崎市は今年4月114の小学校に、わくわくプラザ(品川のすまいるとほぼ同じ)を設置、全て学童保育を廃止しました。
 東京新聞7月5日の報道によると、開始後、80日間の事故は93件、その内訳は顎、指などの骨折15件、縫合が必要な裂傷が11件にも及んでいます。小学校全体の事故8件と比べてあまりにも異常です。品川区は「学童の移行でサービスは向上する」といいますが、川崎市の二の舞とならない保障がどこにあるのでしょうか。 学童の子どもが増えるのに職員は削減。子どもたちを財政効率の犠牲にしてはなりません。