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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2000年12月17日発行
第906号


西品川1丁目
区役所のとなりに
130戸の区民住宅
賛成だがなぜ、町並み壊す25階に

西品川1丁目区民住宅
・所在地 西品川1-20
・規模 25階、約130戸
 最高高さ 78.5m
・土地面積 5759u
・延床面積 12580u
・完成予定 2002年12月
・設計/施工 三菱建設
・総事業費 57億2000万円

 品川区は区役所の西側に二十五階建ての区民住宅建設をすすめています。この計画は三菱マテリアルと三菱建設が所有していた用地を買い上げ、三菱建設に設計、施工をさせ、一括して区が買い上げるものです。すでに十一月定例区議会で土地・建物を五七億二千万円で購入することを決定しています。
 日本共産党品川区議団は、今回の計画は中堅ファミリー層の住宅を確保するものであり、問題点を指摘しつつ賛成しました。

 私は十一月二十七日の総務委員会で問題点二点を指摘しました。
 一つは、競争入札なしで三菱建設に施工を任せた点です。この制度は建設省の「買取特定公共賃貸住宅等制度」を活用、国庫補助を導入するもので違法ではありません。しかし特定企業に便宜を与え、税金の無駄遣いの可能性もある点です。
 住宅課長は「当初建設単価は二十万円を超えたが、最終的には十八万五千円と低く抑えることができた」と答弁がありました。

 もう一つは、周辺は区役所が八階が最高なのに二十五階は都市計画からの点から問題があり、日照被害を広範囲にする点です。

 住宅課長は「当初案は十一階、八十戸程度を考えたが終日、隣接の陽を奪うことになる。二十五階案は、日照を改善し、オープンスペースも確保できる」と説明しました。私は「高層化により隣接の被害は軽減されるが、日照被害を拡大する。三菱建設に任せず、区が責任を持って住民に説明、了解を得る努力をすべきだ。区内の中小建設業に仕事を回すべきだ」と述べました。

 地域では「ふるさとを守る会(仮称)」を結成、住民運動が広がっています。説明会では「なぜ、こんなに大規模な計画にしたのか」「計画を縮小できないか」などの意見が出されています。