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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2006年5月21日発行
第530号

自民党が返還を拒否 飲食費返還判決に控訴
区民に負担押しつけながら、許せない

自民党品川区議団が多額の政務調査費を飲食に充てていた問題で先月、東京地裁は769万円の返還を命じる判決を下しました。ところが、自民党は返還を拒否。東京高裁に控訴しました。国保料や介護保険料の大幅値上げを区民に押しつけて自ら飲み食い…こんなことは許せません。


自民党議員が頻繁に利用した一本橋通りの小料理店

今回の裁判は、自民党品川区議団が「会議費」や「調査費」を名目にして政務調査費を飲食費に充てていたことは「目的外」の支出であるとして、品川区民オンブズマンの会のメンバーが、区側に対して「自民党に対して飲食費を請求するよう」求めたものです。先月14日の東京地裁判決は、自民党に返還の請求するよう区に命じました。オンブズマンの会の全面勝訴です。

  ところが、自民党は「会議・研修に関わる飲食は認められている」と返還を拒否。区側が判決の取り消しを求めて控訴したのです。恥ずかしいかぎりです。自民党は反省して769万円を返還すべきです。

判決文は品川区民オンブズマンの会がホームページに掲載しています。 http://s-omb.es3.jp/

自民党が臨時議会目前に合流。議会役職ねらいのご都合主義

5月10日、区議会議長宛に「品川自民党区議団」結成の届けが提出されました。これまで分裂していた自民党品川区議団としながわ自民が「合流」したものです。しかし、この合流で自民党は議会の役職改選で重要ポストを得ることができる…理念も政策もない「ご都合主義」です。

品川区議会は今月30日に臨時議会を開催。新年度の特別委員会の設置、常任・特別の各委員会のメンバーの決定と正副委員長選出します。臨時議会はさらに正副議長選挙、監査委員選出などを行います。自民党が「合流」して第1党に返り咲くことによって重要ポストを自民党が占めることになるのです。

  下の表は、議会運営委員会での変化です。自民党が委員長を務めることになります。これまで第1党として委員長だった公明党が副委員長となり、副委員長だった民主は役職を失うことになります。さらに、議長、監査委員にも自民党が就くことになります。

「飲み食い」に反省なし。区民のくらしそっちのけの自民党

自民党は、昨年9月に分裂。それまでの自民党品川区議団12名のなかから6名が飛び出し、新たに「しながわ自民党」を結成しました。

  これは、佐藤裕彦派と田中豪派に分かれて争った昨年の都議選での確執、来年の区長選挙の候補者問題が背景にあります。

  分裂当時、しながわ自民の幹事長は「区長選は分かれて戦うことになるだろう」とのべていました。それなのに今回の突然の合流です。政治的立場も理念もない「ご都合主義」というものではないでしょうか。

  自民党は、ポスト目当てに自己中心で離合集散を繰り返し、政務調査費で「会議」や「研修」を名目に飲み食いしていた問題でも居直りました。こんな自民党に区民のくらしを理解することは期待できません。