日本共産党品川区議団TOPへ         「みやざき克俊ニュース」目次へ

みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2004年4月11日発行
第437号


都南病院跡地に介護施設
住民運動盛り上がり、区が土地購入へ

 品川区は都南総合病院跡地を購入し、高齢者の介護支援施設を整備することにしました。予算議会本会議の答弁で明らかにしたもの。増設を求めてきた特養ホームではありませんが、高齢者介護充実へ大きく前進することになりました。

 「都南病院跡地に特養老人ホームを建設してほしい」…と昨年、周辺住民の方々が特養ホーム建設を求める会(星ちゑ子代表)を結成。区内各地での駅頭宣伝や町会、高齢者クラブへの申し入れなどに取り組みました。署名運動は区内全域に広がり、予算議会には6451筆の署名を添えて請願が提出されました。

 日本共産党区議団は、昨年9月現在で721名も入所を待っている特養老人ホームの増設を求めてきましたが、この運動とも連携し運動をすすめてきました。予算議会でもわが党は菊地貞二議員が本会議一般質問で、私(みやざき)が予算委員会で都南病院跡地への特養ホームの増設、高齢者介護施設の整備を求めました。

12月まで「跡地の利用計画ない」という姿勢変えさせた署名の「力」…

 品川区は、都南病院の跡地利用について、昨年の12月議会まで「具体的方針はない」と答弁してきました。

 しかし、予算議会で姿勢を変更、本会議の答弁で「グループホームならびに地域の方々が利用されるディサービスやショートスティといった在宅介護施設を整備」するために同跡地を購入すると表明したのです。

 区議会に提出された請願は、厚生委員会で日本共産党の二人の議員だけが賛成、不採択になりました。しかし、区の姿勢を変えさせたのは、署名に託された6千人を超える区民の切実な願いと住民運動だったことは明らかです。

特養ホーム増設求めた請願に自民・公明・民主が反対し不採択。住民運動を敵視

 請願は、3月2日の厚生委員会で審査されましたが、日本共産党議員だけが賛成。自民党、公明党、民主党が採択に反対しました。

 なお、民主党は昨年の第4会定例会本会議で本間隆議員が、署名運動のニュースを「誤解を招く中身」と発言、住民運動を敵視しましたが、特養老人ホームへの入所待機者が700名を超え、「入りたくても入れない」事態が広がっていることをどう考えているのでしょうか。