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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2003年7月6日発行
第401号


街づくり委が目黒川治水対策を視察
雨水調節池が溢水に有効

 区議会の街づくり特別委員会(委員長=みやざき)は、7月2日目黒川水系の治水対策で威力を発揮している荏原調節池と目黒川の左右両岸の雨水バイパス管工事の状況などを視察しました。私は、あらためて水害対策として調節池など雨水貯留施設の重要性を感じました。

高齢者等複合施設、
都営住宅などの地下に
20万トンの雨水調節池が
設置されています。

荏原調節池のしくみ

右―目黒川の水位が上がると
    取水口から川の水が流れ込む。

左―洪水が去り、水位が下がったら
    溜めた水を川に戻す。

 「治水対策」は街づくり特別委員会の今年のテーマ。立会川をはじめ頻発する水害に対して、議会として提言をまとめることが最大の任務です。

調節池設置後、溢水被害ない目黒川

 今回の視察は、目黒川水系の水害対策です。五反田地域は地盤が低く、目黒川の溢水により大きな被害が発生していましたが、調節池設置以降は溢水被害は発生していません(下の表参照)。

 荏原調節池は、都が水害被害を早期に軽減することを目的に荏原青果市場跡地に設置したものです。費用総額320億円。高齢者施設や都営住宅、区民住宅の地下に20万トンの貯留施設があります。

 さらに、目黒川では左岸の高台部の雨水を目黒川に直接流すバイパス(3ルート)と低地部の雨水を東品川ポンプ場に流す対策。右岸では高台部の雨水バイパスと低地部の排水管設置などが計画・着手されています。

 また、目黒川には船入場調節池(目黒区、5万5千トン、90年完成)が設置されています。

 その他にも区は、浸透性の道路舗装や雨水浸透マスなど雨水を地下に浸透させる対策を続けてきましたが、今回の視察ではこうした対策が目黒川での水害被害をなくすうえで確実に成果をあげていると感じました。

二葉地域(立会川水系)の水害対策にも調節池有効

 近年は集中豪雨で水害が発生するケースが増えており、立会川水系では二葉地域で99年8月と昨年8月に水害被害が発生しました。しかし、このとき目黒川は溢水していません。目黒川では調節池の有効性は明らかだと思います。二葉地域など立会川にも調節池が有効なのではないだろうか。