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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2003年1月19日発行
第381号


特養老人ホーム入所待ち640人、なのに区は「足りている」
区 政 に望むものトップは高齢者福祉

 日本共産党区議団が昨年9月から実施したアンケートに1537通の回答。今週は「介護保険と特別養護老人ホームについて」の質問への回答を紹介します。高齢者福祉は、「区政に望むもの」のトップ(51%)を占めており、40〜50歳代でも関心が高かったことが特徴です。

質問2.介護保険料と特養老人ホームの建設について
  介護保険料負担
 重いと感じる 994 66.8%
 感じない  50 3.4%
 しかたない 285 19.2%
 記載なし   151 10.2%

 
特養老人ホームの建設
 必要     1063 71.5%
 不必要     75 5.0%
 わからない 197 13.2%
 記載なし 150 10.1%


 アンケートでは、生活が苦しくなった原因に介護負担の増加と答えた方が23%も。ところが、23区で1番高い品川区の介護保険は莫大な基金(貯金)を貯めていた――昨年度決算で基金積立は14億4千万円もありました。これは65歳以上の区民一人当たり2万5千円余に相当します。介護保険料収入が1年間で17億円ですから「保険料の取りすぎ」は明らかです。当初から共産党が指摘していたことです。
 一方、特養老人ホームの入所待ちは昨年10月時点で640名。入所希望者は年々増加、莫大な基金もあるのに、品川区は「現状(区内6ヶ所、572ベット)で足りている」という態度です。
 必要以上に負担を押し付けながらニーズに応えない高橋区長の姿勢が問われています。

 アンケートへの意見記載は総数3556件。「質問2.介護保険料と特別養護老人ホームの建設について」には444件の意見が寄せられました。一部を紹介します。

▼医療や介護は充実してほしいです。その為なら保険料が引き上げられるのはしかたがないと思います。とにかく建設してほしいです。
▼高齢者医療費、介護保険料を高くしない事を望む。
▼保険料が高すぎる。短時間の診察で高額すぎる。医療は誰にでも必要なものなので、もっと負担を減らすべき。
▼特養に入所するのに、1年ぐらいかかると聞いています。本人や家族にとっては緊急かつ深刻な問題です。私も将来入所が必要になる場合を考えると不安です。
▼金を取ることばかり考えて、現状がまったくわかっていない。現場で働く人たち、入居者たちの生の意見を反映しなければ何も進歩しない!
▼ふつうの区民一人一人が「地域での支え合い」や環境づくりへの意識を高め、気軽に「お互いさま」といえる土壌を作り出すこと。空き住宅や空家、場を利用できる制度に区が改善し小さな支え合い活動をもっと普及させたり、支援するソフト面の整備、充実を。
▼大きな箱物をつくるのが好きな区長さんってゼネコンとなんらかのユチャクがあるのかしら…そんなものつくるよりも、特養ホームをつくってください。特養なら超高層くらい出来てもがまんできます。超高層丸ごと1棟特養にすれば、どの位の方々が助かるのでしょうか。考えてみましょうとりあえず。今の入所待ちはさばけるのでは…。
▼23区で一番高いとは許しがたい。せめて平均値であって欲しい。やがては一人暮しになる事は目に見えてる現状です。特養ホームは切実に増築して欲しい。
▼厚生年金は上がらずに保険料は益々あがるのはおかしいと思います。
▼公立学校の空き教室などを改造するのと新築するのとどちらがよいのでしょうか。日頃から障害をもつ人やおとしよりなどとこどもたちが接する機会をもてるような場所があればよいとおもっています。
▼老人医療費も年齢も60才、65才、70才、75才と段々引き上がって来ている。介護保険料も当初半年間だけ安く見せかけだった、段々あがってきている。9月老人祝(70才)の招待状をもらったが入場は本人だけとなっていた。足の不自由な人や私のように付添い人がいなければ一人歩きの出来ない者はシャットアウトでした。老人障害福祉と言えるのでしょうか。老人成人式とか言っていましたが老人健人式ですね。世捨扱いです。

アンケート中間結果の詳細は党区議団ホームページに搭載。