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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2002年12月1日発行
第375号


二葉・中延・大井地域に個別・緊急対策必要
特別対策として西大井広場に雨水調整池を

 二葉、中延、大井の立会川流域は99年と今年、水害が発生。荏原第五連合町会が水害対策を求め都議会への請願署名を取り組むなど、地域住民の願いは切実です。 私(みやざき)は本会議一般質問で、区が総合治水計画をつくり、緊急策として西大井広場に雨水調整池設置、第二立会川幹線上流部の前倒し着工を求めました。

 

水害対策は、まちづくりの『いろはのい』です

二葉3丁目のSさんは、2回連続で被害にあいました。

 最近の水害は、ヒートアイランド現象が原因といわれる集中豪雨の頻発と、実態に合わない雨水対策の問題があります。99年と今年2回の水害とも原因は1時間換算で100ミリを超えるスコールのような雨でした。
 水害対策を根本的に強化するため日本共産党は、@1時間あたり50ミリの対応を75〜100ミリへ引き上げ、A区が総合治水計画を立案、Bヒートアイランド加速の再開発見直し、C水害多発地域への個別・緊急対策―を提案しています。
 ところが、東京都の対策は50ミリ対応のみ。99年、都が水害対策として策定した第二立会川幹線計画など「クイックプラン」も50ミリの計画です。

第二立会川幹線でも水害なくせない

 東京都は、立会川流域の水害対策として第二立会川幹線を位置づけ、「平成18年には原っぱ公園からなぎさ会館の中流部分は完成させる」と述べています。
 しかし、問題は50ミリ対応の第二立会川幹線だけでは水害は防げないことです。品川区も「8月4日程度の雨が降ると、第二立会川が完成しても水害を完全に無くすということは難しい」(10月8日、決算特別委員会)と答弁しています。だからこそ「特別対策」として西大井広場公園への調整池設置が必要です。
 西品川調整池(2400トン)は費用5億円程度で、3年強で完成しました。

中延地域の対策 第二立会川幹線の前倒し着工を

 中延5・6丁目地域は、東京都の今後の水害対策は第二立会川幹線の設置です。ところが、第二立会川幹線は原っぱ公園(西大井6丁目)から上流部は後回しにされ、工事着工の時期さえ未定です。これではこの地域の水害対策は無いに等しい状況です。
 地域住民は第二立会川幹線の早期完成を求め署名運動をすすめています。第二立会川幹線は直径3・75メートルの下水管ですから、全体が完成しなくても暫定貯留で活用すれば調整池の役割を果たせます。ですから、上流部の前倒し着工が必要なのです。

水害対策は、区主導で立案を

 下水道は東京都の所管です。しかし、西大井広場公園への調整池設置や中延5・6丁目地域の対策でも、「都の計画では頼りない」というのが地域住民の率直な声です。治水対策は地域住民と相談して区が主導的に立案することが大事です。そして、それを都の計画に盛り込ませること、あわせて都と国には、治水対策など住民の暮らしを守る公共事業こそ優先させることも必要です。

調整池とは?

 水位が高くなると自動的に水が流れ込む施設。荏原青果市場跡地に20万d調整池設置後、五反田地域では目黒川からの浸水はありません。