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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2002年6月16日発行
第353号


都議会が請願を不採択−区議会は計画廃止で一致
29号線計画廃止求める請願 署名運動にご協力を

 都市計画道路「補助29号線」の計画廃止を求める請願は、品川区議会では採択していますが、都議会が不採択にしました。都は次に着手する路線を15年度末までに決定するとしており事態は重大です。計画の廃止に向けて署名をおおいに広めましょう。


測量していませんので、地図はイメージです。

住宅地に基幹道路、環境悪化の心配
 戦災復興計画の29号線は必要ありません

 補助29号線は戦災復興として計画されましたが全線未着手のままです。
 都は、29号線を防災性向上と細街路の住環境対策として地区幹線道路に置付けると説明しています。しかし、戸越銀座や戸越公園中央、戸越公園駅南口などの商店街を分断、破壊するだけでなく住宅街の環境悪化、交通の危険拡大も心配されます。 しかも、この地域一帯は防災機能が充実してきており、29号線は必要性ありません。

計画廃止に向けて、住民運動・世論の盛り上がりが決定的です

29号線計画廃止請願―区議会は採択、都議会が不採択

 「29号線計画の廃止を求める」請願は、これまで都議会と品川区議会に提出され、品川区議会では昭和51年と同59年の過去2回にわたり全会一致で採択しています。しかし、都議会が昨年11月の議会で請願を不採択にしました。都議会はこれまで3回にわたり請願を「保留」にしていましたが、不採択と結論づけました。この請願は大崎3丁目の方が提出したもの(自民党佐藤都議が紹介議員)、賛成は共産党だけでした。
 都議会が請願を不採択にしたため、都は、新たに着手する路線を決定するうえで都議会からは何の制約も受けません。そのため29号線計画を廃止するためには住民世論の広がりが決定的です。
計画廃止へ町会・商店街が運動―日本共産党も頑張ります
 6月10日、戸越公園中央商店会会館において署名運動推進のための会議が開かれ、道路計画周辺9町会と7商店会、区議会の超党派議員12名が参加。請願内容と代表者および6月19日までの署名集約を確認しました。請願は、区に対して計画廃止の働きかけを求めるものです。
 品川区議会の議員は超党派で協力しています。日本共産党もがんばります。ぜひ、署名にご協力ください。

 補助29号線とは

 昭和21年に戦災復興都市計画街路として決定された都市計画道路。山の手通り(大崎警察署)から大田区南馬込(池上通り)まで延長5・4q、幅員20m。全線未整備。商店街や住宅地をすすむため700〜800棟(品川区内は500棟)が立ち退きを迫られ、交通の危険や環境悪化が心配されています。
 都市計画道路は、全体219ヶ所(距離178km)のうち2000年度末で整備済みと着手中の事業は59%(同42%)にとどまっています。