日本共産党品川区議団TOPへ         「みやざき克俊ニュース」目次へ

みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2001年1月28日発行
第291号


下神明、戸越公園、中延、荏原町は各駅停車に
東急は輸送力アップの口実でサービス低下するな

 今月17日の区議会建設委員会に「東急大井町線旗の台駅の改良計画」について報告されましたが、このなかで東急が輸送力アップを目的に大井町線への急行乗り入れを計画していることが明らかになりました。駅舎改良の完成と急行乗り入れは平成17年の予定です。

 区の説明によると、東急の計画は第一は旗の台駅舎の改良です。これは、1.大井町線と池上線の乗り換えをスムーズにできるよう地下道を廃止してそれぞれのホームを階段で直結、2.エスカレータ、エレベータの設置でバリアフリー化する、3.駅舎の改良にともなって大井町線のかさ上げや民地買収と区道付け替え、一部踏切の廃止と地下道化など全面的な工事計画となっています。
 計画の2点目は輸送力アップを目的とした大井町線への急行乗り入れです。旗の台駅にはそのために待避線を設置します。急行停車駅はこれまでの東急の資料などから大井町、旗の台、大岡山、自由が丘、二子玉川の五駅が予定されています。急行化により大井町駅から二子玉川駅まで現在約20分かかっていますが、急行を利用すれば半分から3分の2に乗車時間が縮小されることになると言われています。

急行化で心配
各駅停車駅は不便に…
商店街、日影、騒音などの心配は?

 旗の台駅の改良と急行乗り入れ…、これらがすべて利用者や地域住民へのサービス向上につながるでしょうか。
 まず心配されることは、急行乗り入れにより『各駅停車の駅』となる下神明、戸越公園、中延、荏原町の各駅は停車する列車が減少して今までより不便になるのではないかということです。「輸送力アップ」の口実ので、各駅停車となる駅で停車する列車の本数が減少したり、待ち時間が長くなるなどサービス低下を招くことがあってはなりません。
 また、新しい旗の台駅舎への店舗展開がどうなるのかという心配もあります。この点はまだ説明されていませんが、現在駅舎での店舗が増えて商店に少なからず影響を及ぼしているなかでは企業の利益や駅利用者の便利を優先するのではなく、地元商店街の振興も十分に考慮すべきです。
 さらに、待避線新設とかさ上げなど旗の台駅舎改良にともなう日影や騒音などの影響。自由が丘寄りの踏切の地下道化と改札口廃止による影響など、住民・利用者が被る被害、影響を十分調査することが必要です。

戸越公園駅の高架化、
ホームと電車の仕切りドア
住民・利用者の要望聞いて安全対策を

 ある商店主は「各駅停車になるとその地域は相対的に人気がなくなる、乗降客も減って商店街にも影響がでるのでは」と心配しています。また、ある商店主は「急行乗り入れについてはまだわからないが、戸越公園駅での大井町寄り2両のドアが開くようにすることが必要だ」。ある駅利用者は「立体交差にして踏切をなくしてほしい」。さらに、すでにワンマン化されている池上線を利用している方は「人を減らす前に、大江戸線のようなホームと電車の仕切りドアをつけるなど安全対策をもっとやってほしい」との声を寄せてくれました。こうした要望にも応えるべきです。
 このように旗の台駅舎改良と急行乗り入れにだけでなく、地域住民の東急に対する要望はたくさんあります。住民説明会はこれから行う予定ですが、旗の台駅周辺だけでなく沿線の商店街や利用者への説明会も開き要望も聞く必要があるのではないでしょうか。
 みなさんもご意見をお寄せください。