議員定数削減問題
議員が少ない方が議会は活性化する
というが本当にそうでしょうか

区議会の行革特別委員会は、議員定数の削減をめざした議論をすすめてきました。昨年12月の委員会は各会派の意見をまとめました。日本共産党は議員定数を削減するのではなく、住民から選ばれた議員としての役割を果たす事こそ大事と主張しました。

削減派はその理由を何も示せない

議員定数を削減せよと主張する先頭に立っているのは公明党で、「4人」という数を打ち出しました。減らす理由に、区民の意見を聞き、党内で話し合ったとして、

(1)通信が発達し、メールで要望が届くようになったこと、
(2)交通も便利になり調査活動がしやすくなったことを挙げました。
しかし本当にそうでしょうか。

「メールで区民から要望が届く」から議員はいらないとなれば、行政のチェックは誰がするのでしょうか。

また、「交通が便利になったから調査しやすくなった」ので議員はいらないのでしょうか。まったく道理がなく、削減先にありきです。公明党の発言を何度聞いても削減する必要性を理解できません。

議員の仕事は行政のチェック

議員の仕事は行政のチェックです。

年間予算1292億円の執行が区民要望に照らしてどうなのか、項目ごとにチェックするのはかなり大仕事です。南が議員になった19年前の予算は770億円です。清掃事業や介護保険事業などあらたに増えております。また、アルゼンチン国債問題を起こした文化振興事業団のような外郭団体の仕事にもチェックが求められています。

このように議員の役割が大きいと同時に仕事量も多いのです。よく、議員は議会が開かれているときだけが仕事をしていて、後は議員の仕事はしていないのではないかと言われますが、議会のないときも議会の仕事はたくさんあります。

与党の意見が割れている?

12月1日の行革委員会で与党議員は、「議員の身分に関わる問題なので、委員会で決める前に全議員の意見を聞く必要があるのではないか」と発言し、1月17日に全議員出席の全員協議会が開かれました。この中で、共産党区議団は削減派にその理由を問いましたが、明らかにされませんでした。