品川介護福祉専門学校の入学式
利用者の心のわかる介護福祉士になりたい

4月5日、品川介護福祉専門学校の入学式があり、41人の新しい入学生に出会いました。高齢化のなかで介護サービスが大きく期待されているだけに、この学校の存在は大きいものがあります。

高齢者の心の支えになりたい

介護福祉専門学校に入学した41人の学生は高校を卒業したばかりの方から、OLだった方などいろんな経験をもっているようです。また、男性も多く心強さを感じます。

入学の動機は様々でしょうが、みな人の役に立つ仕事がしたいと思っています。

入学式で学生を代表して挨拶した話は南にとって感動的でした。その内容は、「小学5年生の時に病気になった父親を看護している母を見て、私も何とか力になりたい」と思ったこと、「高校生でボランティアをしたとき嬉しそうな顔をした高齢者の気持ちが、介護の仕事を選ばせた今の自分がある」と話しました。

南はこの方を小さいときから知っています。広島に落とされた原爆を詠んだ詩を親しい友人と朗読したとき、小さな子どもの声で読んだ方がいい詩がありましたが、ここに登場してくれた方でもあるので、とても懐かしい思い出のある方です。

期待されるわりに厳しい仕事

介護福祉士は、高齢化社会のなかで期待されています。施設や在宅で暮らす高齢者にとってなくてはならない存在ですが、仕事は相当厳しいようです。まず、心が通じなければ良かれと思って行ったサービスでも苦痛に思われたりと、人間同士の係わり合いですから反対の結果がでることもあるでしょう。職場の人間関係もあります。精神的、身体的な苦労が常にある仕事です。でも、他の仕事では味わえない喜びがあります。心が通じ合えたとき、相手に信頼を寄せてもらったと実感できたときは、何にも勝る喜びです。高齢者などサービスを受けている方にとっても、同じような喜びを味わうでしょう。

専門職としての社会的認知を

仕事をすることの充実感は大切ですが、それだけでなく身分の社会的認知と保証を急ぐ必要があります。

職員の給与に関する条例の「改正」によって新設武力攻撃災害等派遣手当

先の第一回定例会で、非常に問題のある手当ての創設を区が提案しました。

「武力攻撃災害等派遣手当」というもので、いわゆる「国民保護法」によって、地方自治法のなかに、「支給することができるという規定を整備する(区の説明)」ものです。支給要件として、区にそういう事態が生じたときに、他の地方公共団体等から派遣職員を要請して区域内に滞在する、あるいは区内で仕事をしていただくなどの場合公共の施設などは3970円、民間アパートなどは5140円で、支給額は全国一律。

法は義務づけでなく、「できる」というものなのに

地方自治法204条2項には、支給は可能ということであって義務づけていないのです。

区は、「必要な手当ては条例化していかなければ、そういう事態が生じたときに応じられない」と説明します。

しかし、23区でも半分以上の区では設定していません。なぜ、品川区が創設を急ぐのでしょうか。しかも、憲法は武力行使をアメリカが一国主義の立場をとって国連決議を無視して行っている戦争に、地方自治体レベルで参加を許してしまうものです。

区は、「国会で正式に議決し法律として施行され、それにもとづいて動員された職員に適応、これがなければ不利益をこうむることになる。排除する理由はない。」と答弁。

民主党議員は「働く方が気持ちよく働いていただくことも必要、合意をして円滑に移行するよう希望する」と述べて賛成。

この条例改正については共産党は反対しましたが、賛成多数で採択されました。こんな調子でどんどん『今来た道』に戻っていくようで、不安を隠せません。

都高速中央環状品川線計画の見直しを

4月6日(水)の夜、環状品川線が建設される地域の関係者で会議が開かれました。環境汚染や税の使い方の問題などいろいろな角度からみても問題のある道路計画です。ストップさせるための運動が求められました。

ダイオキシン汚染について考える会の署名は、現在5464筆です。大阪・施設組合は、新年度予算に外部委託費を盛り込んで進めています。