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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2004年3月14日発行
第814号

minami@jcp-shinagawa.com

情報公開条例の改正提案 3回目の提案
改正決定前の情報も対象に

 現在開会中の区議会で、日本共産党区議団は情報公開条例の改正提案をしました。今回で3回目になりますが、内容は、

  1. 区民の知る権利の明記、
  2. 300円の手数料を廃止、
  3. 政策決定前の情報を公開対象
  4. の3点です。自民・公明・民主・無所属が反対したため否決になりました。

 今日、情報公開は当たり前になっており、東京23区全て公開しています。

 日本共産党品川区議団は、この間2回の改正提案をしていますが、いちも否決されています。今回は、無料化と区民の知る権利だけでなく、新たに「政策を決める前の段階の資料も公開対象にすること」を提案に加えました。

区はいつも決めてから公表

 ヨーロッパなどでは、開発計画を素案段階で説明し、住民が賛否色々な意見を出すと、それらを取り入れて練り直し、何度も説明会を開いては練り直す作業を惜しまずに、住民合意を大事にしています。住民のさまざまな意見を受け止めるということは、出来上がって生活が始まってからのトラブル発生が少ないのでかえっていいことです。

 ところが品川区は、決定前に関係区民の意見を聞こうとする姿勢はまったくありません。決まってから発表するので区民は大変驚きます。

 遅れた区政を変えましょう 

 具体的な例として、学校選択制、小中一貫校、学童保育クラブ廃止、保育料値上げなどです。

 どれも一方的に決めて、十分な説明も検証もしないで進めています。

 区民が区政の主人公のはずなのに実態は逆。このような区政を変えて、名実ともに民主主義の区政にしたいものです。

総務委員会で自・公・民が否決

 3月1日に開かれた総務委員会で、条例改正案が審議されました。

 自民・公明・民主などの与党議員は「現在の条例で支障はない」「政策決定前はすべて非公開にしているわけではない」「区政に区民が参加することは情報公開地は別問題」などと主張し反対しました。

 遅れた認識であることが明らかになりました。みなさんはどう思いますか。


パート5 えっ!ダイオキシン汚染物を八潮で焼却?
品川区・シンシアに要請
説明会の開催 地元調整の有無

 ダイオキシン汚染物の問題は大問題で、大きな関心が広がっています。八潮内で活動している新婦人かもめ班は、ダイオキシンの学習をしたり区やシンシアに要請をしました。この問題はマスコミも関心を持ったようで、南は取材を受けました。 

 南は、シンシアに見学を断られたことを報告しましたが、新婦人かもめ班はシンシアに5点の要請文を送付しました。

シンシアからの回答

 その回答は次のとおりです。

1点目の『住民との理解が得られた根拠」については、「地元調整を行なった事実はない」し、「第三者に対して理解が得られる状況であると報告した事実はない」と述べてあります。

2点目は説明会についてですが、回答を避けています。

3点目は協定書の改正ですが、法律に明記してあるものに限定しているとの説明です。しかし、NECとJRの企業廃棄物だったのが、法律上の物とはいえ、なぜ変わったのかについては触れていません。

4・5点目は貴重な意見として今後の検討材料にするとしています。

品川区にも要請 施設組合の回答はまだ

 同じような内容で大阪の施設組合にも要請文を送りました。しかし、未だに回答は届いていません。届き次第報告します。

 品川区には3月10日に行き、環境課長に会ってきました。

 要請内容は3点。
1、品川区は汚染物の処理を受け入れてのか。
2、八潮住民に、シンシアと施設組合、区の同席で説明会の開催を求める。
3、住民合意が得られるまで処理計画を進めないこと。

 環境課長の話は次のとおりです。今年1月19日に施設組合の管理者・副管理者などが品川区に来たこと。明確な理由がない限り、拒否できないこと。連合自治会は3月中に説明会をすると聞いている、などです。

 南は、この問題を毎週取り上げて区議会報告をしています。そのニュースを「インターネットで見た」と、2人のマスコミ記者から取材を受けました。

 ダイオキシン問題を追いかけているというK記者は、シンシアを『いかがわしい会社』と表現しました。その理由は、数日後のテレビ報道まで言えないといいます。

 香川県豊島の産業廃棄物問題は有名です。この処理で、昨年の8月に爆発事故がおき、作業は停止しているといいます。この取材をしている雑誌記者のI氏は、シンシアはクボタの機械を設備していて豊島と同じ。果たして安全なのかという視点での取材でした。

 ダイオキシンの処理技術は、まだ確立されていないといいます。安全を最優先にするべきだと強調したいと思います。