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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年7月6日発行
第785号

minami@jcp-shinagawa.com

本会議答弁
イラク特措法には消極姿勢
児童センター・学童クラブの施設改善

 区議会本会議がはじまりました。一般質問は中塚亮議員(新人)でした。今週は区長の答弁を紹介します。

イラク特措法に反対せよ

 イラク支援法は憲法違反の法案です。自治体の首長は憲法遵守で行政運営しなければなりませんので、この法案には賛成の立場は取れません。 しかも戦争開始の大きな理由にしていた大量破壊兵器はいまだにみつかってなく、アメリカでは公聴会開催、イギリスでは証人喚問が行なわれています。

 区長は、これほどの大きな問題を含む法案にたいして、「国政問題なので意見は差し控えたい」と今回も答弁しました。なぜ反対できないのでしょうか。32万区民の生活に責任を持つ区長としてあまりにも無責任と思います。

青年の雇用対策を

 青年の代表として中塚議員が取り上げたこの問題は、青年の雇用の厳しさが具体的に述べられています。

 教師志望の方は、3年間採用試験に不合格だったためアルバイト生活。しかたなく民間企業を受けると、「大卒後の職歴はバイトだけで、年齢も高く採用は無理」といわれたとのこと。健康保険に加入も出来ず、「発熱しても病院にいけない」状態。

 居酒屋で働く方は、一日15時間労働の上休暇も取れない。休日出勤代も残業代もなし。「約束が違う」と10人いた先輩はみな退職した。

など、予想以上の深刻な実態が紹介されました。

 青年の就職意識が不十分との批判が一部にありますが、法律違反の厳しい長時間労働や新規採用枠の抑制がもたらしたもので、政府のリーダーシップによる早急な改善が求められます。

 品川区はここ数年職員採用を減らし続け、2年前は「ゼロ」。平均年齢は23区中で一番高くなっています。

 就職相談窓口の設置と区内業者へ採用を働きかけるよう質問しました。

 相談窓口の設置は「検討する」。区内業者には「充実に努め、人材育成の支援をすすめる」でした。

学童保育クラブと児童センターは子どもを健全に育てるための施設
快適な遊び場に

 大分前から、児童センターや学童保育クラブの施設や備品が古くなっている実態がありますので、今回は、施設改善や備品の予算化を求めて質問しました。

 雨が降っていても遊べる施設、子どもの遊びの指導や仲間集団を大切にしてくれる安心で安全な施設として存在するのが児童センターや学童保育クラブです。しかし、地震や火災などの災害には安心とはいえません。

 区議団が区内のいくつかの施設を訪問し調査した結果、耐震診断をしていないこと、41ヶ所ある施設の計画的な修繕計画をもってないことがわかりました。答弁では、「大規模改修は長期基本計画で毎年実施している」といいましたが、1年に一箇所程度ですから、なかなか進みません。

 不特定多数の子どもが遊びに来ている施設ですから、避難訓練の実施は大変なことだと思いますが、もしものときのために定期的な訓練は必要です。

 子どもの健全育成の施設として、安心安全な施設であることを強く求めたいと思います。

たばこ・配当所得など
区税条例改正提案には反対しました

 6月30日の区民委員会に付託された『品川区特別区政条例の一部を改正する条例』は反対しました。

 この条例は、国の法律改正によって区条例を必然的に改正するものです。内容の主なものは、道府県民税の配当割りや株式譲渡所得割りの創設にともなう改正、たばこ税の税率変更、商品先物取引にかかわる雑所得等の課税の特例に関する改正です。

 たばこ税は、皆さんもご承知のように庶民増税そのものです。株式譲渡所得割などの改正は、個人投資家にとっては利便がよくなるものですが、証券市場に個人の参入をしやすくする狙いがあるものです。

 これでは、枝葉末節的な対策で済まるもので日本の経済はなかなか回復しません。もっと抜本的な景気対策を取ルべきです。

 なお、たばこ税の税率変更によって品川区に入る収入は二億円程度になります。たばこは、深刻な健康被害を喫煙者だけでなく、非喫煙者にも与えるものですから、区税収入が増えるからとはいえ喜べません。