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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2002年8月11日発行
第748号

minami@jcp-shinagawa.com

水害被害 雨が降るたびに心配
異常気象? コンクリートの街のせい?
 8月4日の夜に降った大雨で、南大井3丁目地域に水害が発生しました。「雨が降るたびにこれでは困る」と、町の方たちは悲鳴を上げています。

 今年は、七月から台風が数多く通過したり、集中豪雨も発生しています。
 台風六・七号による被害もありましたが、八月四日の集中豪雨は、南大井三・四丁目地域にまたがって床下浸水の被害を出しました。。

車が通ると店に水が入るから通行規制して

 南大井三丁目の八百屋さんは、「雨が降ってきたので排水溝に詰まっている葉っぱなどを取り除き、排水速度を速めるようにした。」と話してくれました。また、水が出ないか心配しながら、まず大事な商品が水にぬれないように座敷にあげる作業をし、それから店に水が入らないようにと外にでたものの、車が通るたびに波が出来て、ドット入ってくるので困ったといいます。通行規制は出来ないのでしょうか。

防災警報が聞こえにくく何を言っているのかわからない

 前日までのお祭りの後片付けをしている町会役員のみなさんがいたので、そこに寄って話を聞きました。
役員の女性の方は、「防災の警報器が鳴ったけど、何を言っているのかわからなかった。鳴らす前に、立会川のことだとわかるようにしてほしい」と話してくれました。

区民住宅(ファミ―ユ南 大井)1階の住宅が冠水

 高齢者複合施設・さくら会の建物の中に区民住宅が併設されています。この住宅の一階は道路より一mくらい下がっているため、今回の大雨で浸水してしまいました。夜中にベランダ側からと玄関側の両方から水が入ってきたというのですから、大変なことだと思います。
 一軒づつ訪問して話を聞きましたが、バリアフリーになっているため全室冠水してしまっています。本当にお気の毒です。
 南が調査で訪問したときには、畳を一部外して外に出していたり、室内に溜まっている水をポンプで汲み上げていました。また、ベランダに箪笥の引き出しを干していたり、浸水被害の生々しい様子が見られました。
 被害にあわれた方たちに心からお見舞いを申し上げます。

 被害状況(8月6日現在)

  床上浸水 164件
  床下浸水 144件
  道路陥没 5件
  がけ崩れ 1件
  道路冠水 9件


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有事立法を廃案に
政府は、秋の臨時国会に提案予定


 八月三日、日本共産党八潮後援会と支部は、『有事法制の危険な狙い』をテーマにして、学習会を開きました。
講師は元都知事候補にもなった畑田重夫さんです。危険な狙いの意味がよくわかりました。

 七月末で終了した国会は、有事法制の問題は継続になりました。政府は秋の臨時国会で修正して提出すると言われています。しかし、どんなに修正しても、その内容は国民にとって危険な中身であることは間違いありません。
必ず廃案にするためにも、今から内容と狙いを知り、反対の運動を広げるためにみんなで勉強をしました。

一気にでなく少しづつ戦争国家づくりを進める

 日本は、戦後五七年間、戦いでなくなる方はひとりも出さずにきました。幸せなことと同時に、誇りに思えることでもあります。 
ところが、戦争責任を明確にしないできたことが悔やまれますが、日本の政府は、徐々に戦争国家づくりを進めていることが畑田さんの話でわかりました。
 それは、警察予備隊を一九五〇年に置き、それ以後、五二年に保安隊、五余年には自衛隊へと変化、今日に続いています。
 また、

 1952年 日米安保条約
 1960年 新安保条約
 1963年 三矢研究
 1972年 日米沖縄協定
 1978年 旧日米ガイドライン
 1981年 有事法制中間報告
 1992年 PKO法
 1996年 日米安保共同宣言
 1997年 新日米ガイドライン
 1999年 周辺事態法
 2000年 アーミテ―ジ特別報告
 2001年 同時多発テロ
 2001年 テロ対策特別措置法
 2002年 有事三法案。

 このような流れが作られていることがわかりました。
まさに、終戦後、長い時間をかけてずっーと戦争国家づくりを進めてきていることがよくわかります。
「ぬるま湯に使っているうちに、いつのまにか熱くなり、もう時すでに遅し」とならないよう、しっかりと見極めること、みんなとよく考えあうことが大事だと思います。
 参加された方たちからのご意見は、「何も気が付かなかったが、ひどいことだと思った。」「もっと勉強しなくてはいけない。」など、率直に出していただきました。
 畑田重夫さんの鋭い指摘を受けて戦争に反対した党として、「戦争のできる国」には絶対にさせないよう頑張ります。
また、『学習会』を計画します。