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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2002年3月17日発行
第728号

minami@jcp-shinagawa.com

またトップダウンで
小中一貫校にPTAも町会も異論

 五反田地域にある品川区立第二日野小学校と日野中学校を一緒にして、新しい校舎を作り、九年間一貫教育を行なうという計画が突然新聞発表で明らかになり、PTAや町会を巻き込んで議論になっています。 学校選択自由化の時にもトップダウンで進めたため、教育委員から改善を求める意見が出ていたにもかかわらず、またもや繰り返しています


 「小中一貫校とは何のこと」とよくいわれますが、五反田地域にある第二日野小学校に日野中学校を移転させて高層の校舎をつくり、そこで
二〇〇六年から九年間の一貫した教育を行うという計画です。このような教育は全国的にも初めてのことで新聞でも大きく取り上げられました。

統廃合につながる?

 この日野中学校のエリアにある小学校は、第一日野小学校から第四日野小学校まで四校あります。
 ここで問題は、第二日野小以外の学校を選択した場合、中学の選択は日野中以外になるということです。日野中以外にこの周辺で一番近い学校は 、城南中学校と荏原第一中学校ですから、通学距離は相当遠くなります。
 また、現在でも少子化の顕著な地域だけに、一校あたりの児童数が少なくなると廃校になってしまうのではないかという不安が大きく広がります。当然だと思います。
教育長は、「学校の統廃合は考えていない」といいますが、本当でしょうか。

町会でもPTAでも異論が

 ある町会役員さんは、「日野中がなくなるだけでも大変なのに、第四日野小がなくなるのであれば
闘わなくては・・」といっているそうです。まちの方たちにしてみれば深刻な問題になるのは当然です。
 また、関係の小学校PTAでは教育委員会に説明を求めたそうですが、求められなければやろうとしない姿勢も本当に困ったものです。
区民が求める教育は、目新しいことではなく、学力をしっかり身に付けること、友達と仲良く取り組めること、不登校やいじめをなくすことです。そういう学校づくりこそまちの皆さんとご一緒に進めていきましょう。


  小中一貫校とは

1、第二日野小学校と隣の東洋製罐跡地(約800u)を統合し
  高層化に。
  小学校は1学年3クラス、中学校は1学年4クラスとする。
  現在の総合体育館は建て替えて、学校と一体化する。
2、日野中学校は廃止し、現在の第二日野小学校に移転
  する。


元気な高齢者のための健康塾
  希望者みんなが入れるように

 いま区議会では予算委員会が開かれています。この中で、南恵子は、八潮地域の高齢者を対象に開いている「健康塾」の希望枠を広げてほしいという声を取り上げ質問しました。
 健康塾とは、高齢者の健康維持と社会参加を目的にして、シルバーセンターで簡単な体操やダンスを行っています。平成十一年度から全区的に実施、毎年、「楽しい」「若々しくなった」など好評で実施が広がっています。
 来年度は十三地域で二十二箇所の教室になります。八潮地域では、毎週木曜日に二教室、五十人くらいの方たちが楽しんでいます。
 ところが、会場が狭くて手がぶつかってしまうため、何とかしてほしいという声が寄せられました。 南は、体操しているところを見に行き、一緒に体操しましたが、そのとおりだと思いました。
区は、高齢者が生きがいを持ち、健康で安心して長寿をまっとうできるようにという位置付けで高齢者福祉を進めていますので、その方針に沿うようにする必要があります。そこで、区議会で取り上げたところです。
 シルバーセンターでは、希望者全員ということには応えられないことはあきらかですが、区は、それを承知しているのか、地域センターに会場を変えるという姿勢を示しました。
 また、今後も高齢者は増えていく一方ですから一時凌ぎの対策ではダメですので、その点も聞くと、高齢化時代の対策としてつくる「いきいきプラン21」にこの健康塾を位置付けてきちんとした対応ができるようにしていくという答弁がありました。
 これからも、いろいろな要求を解決するために一生懸命に頑張ります。