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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2001年9月9日発行
第702号

minami@jcp-shinagawa.com

補助163号線拡幅
住民説明会
  町の声を聞いて

 8月30日に、補助163号線拡幅工事の説明会が開かれました。一本橋商店街の存亡がかかる問題と住民本位のまちづくりの視点から参加しました。


 元労政会館のあった施設が今日では区の第三庁舎になっていますが、説明会はここでひらかれました。
 参加した住民は少なく見積もっても250名はいたのではないかといわれています。非常に関心の高い問題になっている反映です。

  補助163号線とは

 補助163号線とは区役所前の道路(五反田・大崎・大井町を結ぶ)を指します。今回工事を予定している道路は、区役所前のガードの交差点から三つ又へぬける商店街(一本倍商店街)の右側をずっーと買収して15メートルの道路にするというものです。(図を参照してください)

 拡幅の目的は、交通混雑の解消と快適な交通環境の確保と、それによって歩行者の安全と災害時の炎焼を遮断できることにおいています。

 事業費は用地補償費が84億1500万円、道路整備費が8億4100万円、合計額は92億5600万円です。

工事期間は、説明会終了後の9月に測量をし、来年1月に事業認可申請、5月に認可を取得するとしています。用地買収は来年8月ごろから個別に話し合いをしますが、不況下だけになかなか大変な問題です。

商店街がなくなる不安

 説明会では、区の担当者からの説明後にたくさんの発言がありました。
「区民の意見を反映せず、区のスケジュールどおり進めるということか」
「道路をつくると広くなり安心だというが、43年間住んでいるが人身事故は一度もない。(商店街の片側)半分がなくなるのではどうなるのか。」
「商工課は来ていないが、商店街をつぶすのか」「条件付で賛成だが、今回のやり方は一方的過ぎる」など、厳しい意見ばかりだされました。聞いていた南も、区民の方たちの気持ちはよくわかりました。なぜなら、この地域は以前、再開発計画があがりました。しかし、それがつぶれて数年経ちます。この間何の話もなく、ある日突然、降って沸いたのがこの拡幅計画だというのですから住民が怒るのも当たり前です。
 この説明会に参加して、改めて考えたのは、神戸市のまちづくりのすすめ方との違いでした。先週号にご紹介しましたので、ご存知だと思いますが、行政が住民の意向をよーく聞いて、一人一人の意見を受け止めつつ計画化することがとても大事だということです。
 自分たちの町をどうつくるか、意見百出しますが、まちのコミュニティーを作る上でも本当に大事な作業です。

 住民を信頼しない姿勢に怒り

 ところが、担当課長の説明する姿勢は、時間がなくなり日を改めて説明会の開催を求める住民に対して、「意見を聞くのは、議会の代表者から」と発言し、開く意思のないことを さらけだしました。しかし、最後に撤回し、次回の約束はしましたが、本当に聞いていてこちらが恥ずかしくなるような、自治体の役割を忘れたように見受けられる姿勢には驚きました。

区民との共同で、住民合意を大事にする自治体作りをつくっていきます。