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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2006年4月2日発行
06年4月特別号

 

いつまでも黙っていられますか?
区民無視の再開発構想

3月24日の予算特別委員会で、JR広町開発について区民への説明責任を果たすよう求めました。これまでも予・決算で開発種地問題、開発面積、説明責任などで質問してきましたが、行政としての責任を果たそうとしていません。なによりも、経過説明も情報提供もなく再開発を進めるなど大問題です。

区が主導しての再開発構想なのに…「社宅の説明はJRの責任で」

情報かくしに神経を注ぐ広町開発

私の質問に対し、品川区がおこなった答弁は次のとおりです。

 菊地…広町開発計画に18年度予算が3400万。4年で約5000万円の予算が計上された。JRと何回の協議をおこない、どんな内容の協議をおこなったのか。また、調査委託の状況はどうなっているのか。

 理事者…16年度からJRと開発構想に向けた検討をしている。事務レベルで月1回もしくは月2回。委託については施設の調査をおこない、開発可能性の検討をおこなった。

菊地…JR広町アパートの居住者、商店街に対し、報告、説明があってしかるべきものではないのか。

理事者…調査結果が出ていない。検討課題の大きなものがいくつかあり、開発構想を取りまとめる段階にない。JRと対外的に公表する合意に無いことから説明はできない。

菊地…大きな検討課題があるというなら、なおのこと情報を公開し住民意見を聞くべきではないか。

理事者…収れんできる段階ではない。社宅への説明はJR社内の関係、JR自身の経営判断である。

菊地…開発の働きかけは品川区がおこなっている。JR内部の問題を聞いているのではなく、区が区民に対し説明責任を果たすよう求めている。

理事者…社宅、工場部門などの関連する所に説明するのはJRが必要な時期に必要に応じてなされるべき話。

菊地…前提になるのは区民であるということ。商店街も含めてそこにきちんとした説明をし、意見を聞くこと……

ここから見えてくるのは、

@計画が内部で決定する段階まで区民に対する報告や意見を聴取するような場は設けない。

A社宅だけではなく、工場の一部についても構想検討がおこなわれている。

B商店街については意識にもない。

という異常なまでの秘密主義で計画を進める姿勢です。

平米単価228万円の駐車場

品川区の中心核が集積する地域として「大井プレイス構想」を作り上げたのは87年。当時の構想は工場を含めた28haという広大な開発構想でした。

04年3月の予算議会で質疑をおこなった際の答弁で、駐車場となっている開発種地は平米単価が228万円という巨額の税金を投入して、国鉄清算事業団から購入したことがわかりました。

菊地…開発の種地として購入した7500平米の土地はいつ、どれぐらいの値段で購入をしたのか。

市岡企画財政課長…原っぱ公園は平成4、5、6年にかけて買っておりまして、総額が171億円余ということでございます。

区民参加がまちづくりの基本

品川区が進めるのは住民不在、ゼネコン奉仕のまち壊しです。「乱開発を防ぐ」「公共の福祉に寄与する」など理由を付けますが、住民を追い出し、膨大な税金を投入することが住民のためになるなどありえない事です。 黙っていられる開発計画ではありません。