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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年11月7日発行
第258号

 

住環境の悪化が懸念される大崎短絡線
地域住民はこぞって反対

 10月27日、JRの大崎短絡線建設計画が大崎第二区民センターで開催されました。

 説明会には約90名の近隣住民が参加。不明確なJR説明に発言者から不振の声が沸きあがりました。

住民理解を得られない説明会 強引な質疑打ち切り

 説明時間を含め、わずか一時間の説明会。住民の意見を聞き計画に生かすといいながら意見を述べる機会さえ与えずに質疑を強引に打ち切るという無謀なものでした。

 安全運行は二の次で利益最優先というJRの姿勢が明確にあらわれています。

 鉄道敷地周辺に居を構える地域住民にとって、鉄道のダイヤ改正や新線の建設は、騒音の増大、粉塵、振動など、日常生活に影響をもたらす大問題です。多くの区民にとっても「開かずの踏み切り」を作り上げ、通勤、通学の支障となります。一方で、公共交通機関の整備、充実は生活を営む上で重要なことです。しかし、大崎短絡線の整備に関するJRの理由付けはきわめて不明確です。

 JRは「都市構造の変化により新宿方面の客が増加した。湘南新宿ラインを増発しないと顧客ニーズにこたえられない」としていますが、それならば新線を建設して沿線住民に被害を与える方法ではなく、打つべき手立ては他にもあります。以下住民の質問と答弁を紹介します。

●(住民)新線の建設ではなく、平面交差部分の工事にすべき→(JR)新線が最も合理的

●(住民)新線のカーブは何Rになるのか、山手線は?→(JR)160R、山手線は400R、国土交通省令、鉄道事業法設置基準にのっとった計画

●(住民)以前は引込み線でしか認可されなかったR→(JR)地形などやむを得ない理由があれば良とされている。

●(住民)地権者説明から2ヶ月近くたっている。不誠実ではないか→(JR)会場が取れなかった

●(住民)公共性などまったくない。東西自由通路にJRは一円も出していない。開発街区で40億も負担している。→(JR)道路問題は品川区を通じて協議する

●(住民)新車が一週間で鉄粉だらけになる実情を知っているか。湘南ライナーの増発で騒音、振動が増加するのは反対だ→(JR)これから調査、設計に生かす。

●(住民)急カーブ、急勾配で進入するのか。駅の構造は。→(JR)山手通りを越えて、都営住宅付近まで駅の改良構図をおこなう。都営住宅の敷地を一部工事に利用する等々