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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年8月1日発行
第247号

 

大井町駅で青年が街頭アンケート 憲法9条改悪ストップ!

 憲法を変えようという動きが強まっています。

 標的にされているのは、戦争放棄を誓った第九条。その憲法九条を「守りたい」「自分たちの未来は、平和のままでありたい」と、大井町駅で「かえるネットワーク」のみなさんが「憲法アンケート」調査を進めていました。

アーミテージ米国務副長官……
「憲法九条は日米同盟関係の妨げの一つになっている」

 アーミテージ米国務副長官が訪米中の中川秀直自民党国対委員長との会談で語ったように、改憲の狙いは、海外での武力行使を禁止した9条を取り払い、日本を米国の戦争に参加させるためです。

 同副長官は会談で「10年前でさえ、今のような(憲法改正)論議は無理だった。5年前でも、ささやかなければならなかった」と発言。憲法改定を掲げる自民、民主と公明党が国会で多数を占める状況をチャンスととらえ、改憲の動きを一気に進めようという思惑です。

自民党…3年後には憲法改定

 財界の動きも急です。選挙後、日本経団連は憲法改定、安全保障政策などを議論する「国の基本問題検討委員会」を設置し、提言づくりの会合をスタート。奥田碩会長は「政治的にも安定したこの時期が、国の基本問題を検討する好機」と発言しています。

 自民党は「おおよそ3年後、2007年には戦後初の憲法改定が実現する」(中山太郎衆院憲法調査会会長)と位置付け、その動きを強めています。自民党憲法調査会は憲法改定にむけ、公明、民主両党へ協議機関の設置をよびかける方針を決めました。今月末に開会される臨時国会で、自民、公明、民主党が6月にまとめた改憲のための論点整理などを議論する衆院憲法調査会を開こうとしています。

青年…憲法改悪をゆるさない

 「9条改悪をゆるすな」と立ち上がっているのが品川の青年です。

 大井町駅前でアンケートを取っていた青年は(20)は、「戦争ができるようになって、将来徴兵制になっちゃったらダメだと思うんだ。僕らは、人を殺したくも殺されたくもない。だから戦争しないと決めた憲法九条を守っていきたいって思いがあるんです」と一生懸命に説明します。

憲法9条の内容を知っていますか?
知っている  71名
知らない   40名
憲法9条の改定をどうおもいますか?
賛成      19名
わからない    4名
反対      79名

 下の表は憲法9条の内容を知っている青年がどのくらいいるかを調べ、説明の後、改定(改憲)についてどう思うかを調査しています。

 アンケートには「意見」が記載されているものもあり、そのままご紹介をします。

 最初の頃は(自衛隊派兵について)テレビでいっぱいやってたのに、最近は全然やらないからイラク派遣について良くわからない…。9条を改定したら、つくった意味がなくなる。戦争なんていや!(女性18歳)

 自衛隊は軍隊じゃないし、戦争するために日本にいるんでもないはず。戦争をするための自衛隊ならいらないと思う。私は戦争をしかけて死ぬなら、その反対で死んだほうがいいです。(女性22歳)

 戦争は反対。日本はアメリカの言いなりになりすぎだと思う。日本は、国としての意見を持つべきだと思う。そして、もっともっと国民の意見を取り入れた方が良いのではないかと思う。(女性18歳)

 もう、本当にこんな世界や時代の流れに逆行するような事はやめてもらいたい。うんざりだ。(男性24歳)

 イラクに必要なのは「愛」だ。自衛隊はまったく必要ない。政府のほうが憲法を知らないんじゃないの?(女性28歳)

 自衛隊は何の為に、何をしにイラクに行ったのか結局わからない。自衛隊を送る事がイラクのためになるとは思えない。戦争反対は国内でも高まっているときに憲法改定はするべきではない。(女性25歳)……などなど

 憲法の改定に「賛成」とする意見の記載はなかったようですが、「命を持ち発展する」といわれる日本国憲法を改悪する流れに私も反対です。

 青年のみなさん、共に頑張りましょう。