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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年1月1日発行
第227号
2004新春特別号
 

NO!憲法改悪とイラク派兵
年金・医療制度改悪 消費税増税

迎春

 新しい年を迎えました。

 より良い年であってほしいとの願いとはうらはらに、生活はますます苦しくなる一方です。国民負担の増加のみが言われますが、年金などは…基礎年金の国庫負担割合を、現行の3分の1から2分の1に引き上げ、財源(2兆7千億円)は、ムダな公共事業費の削減など歳出の見直しでまかなえます。そして…リストラをおさえ、雇用と所得をまもる政策への転換で、年金の安定した支え手を増やし…175兆円にのぼる年金積立金を計画的に活用することが重要です。

 日本では国と地方の税金のなかから社会保障の公費負担として戻ってくる割合は欧米などと比べ低くなっています。大企業や高額所得者に応分の負担を求めれば、将来も消費税に頼らずに安心できる年金制度は実現できます。

 税負担は、07年度から実施されようとしている消費税増税(7〜10%)と合わせると、年収500万円の4人家族世帯で35万円あまりの増加となります。先日うかがった乾物屋さんでは、「12月中旬で売上げは一万数千円です。いくら老夫婦とはいえ、食べていく事さえ出来ません。」といいます。

 国民生活を無視し、財界支援、アメリカ支援に走る政治。夏の参議院選挙で「国民の命を守る」政治を取り戻していきましょう。

区内全域に「特養ホーム増設を」の声が広がる

 10月以降、「都南病院跡地に特養ホーム建設を求める会」のみなさんと共に、区内各所で宣伝署名行動に取組んできました。

 署名をくださる世代は多岐に渡ります。20代の青年は「祖母を自宅で介護していますが、母も私も働いているので十分な世話をしたあげることが出来ません。特養に入所できれば安心出来るのですが・・」といいます。721名の待機者を支え、高齢者の人権を守る事は区民にとって焦眉の課題ではないでしょうか。

地域あれこれ

▼都市再生のかけ声で、南品川から東品川を走る高速道路の建設。疑問だらけの環境アセスで、排気塔が建設される同地域の環境は確実に悪化します。東京都は、財政赤字を言いながら福祉を削り、首都高速道路公団には建設費を無利子で貸し付けています。

▼そして、都市計画道路が天王州から鮫洲に向けて運河沿いを走ります。

▼東品川で再開発を進めたおかげで、住民生活に支障をきたした青横駅前の通りも拡幅するそうです。

▼大崎駅周辺開発のために一本橋通りから住民を追い出し、道路拡幅。更に広町JRアパートを巻き込んだ再開発計画が進んでいます。

▼開発がらみでしか考えない都市計画。安心して住み続けたいと願う区民の声は、行政の耳に入らないのでしょうか。

▼「まち」を事業の対象と見るのか、くらしの器として見るのか、その視点で「まち」は大きく変わってしまいます。