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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2002年11月10日発行
第184号

 

23区いちばん高い保険料で15億円もの基金積立
保険料3300円にすえおき

 10月29日、区議会厚生委員会に来年4月から向う3年間の「第2期介護保険事業計画」の骨子案について区の説明があり、3年間で基金積立(貯金)は15億円を超えることは確実、第2期の介護保険料は基金を3億円だけ取り崩し現行と同額にすえおくとしています。

次期の介護保険料算定について区の説明(概要)

(1)基金積立が3年間で15億円余になる。
(2)来期の介護保険料は本来月額3,438円だが、基金を3億円取り崩して保険料財源にまわし3,300円にすえおく。

(3)基金は3期以降の保険料引き上げ額圧縮の財源にする。


基金積み立てで立証された 高すぎる保険料

少ないサービス利用
        基金ため込む品川区

 共産党区議団は介護保険開始前より「療養型病床群を実際の3倍も見込んでいるため保険料が高くなっている。23区で一番高い保険料は取り過ぎ。引き下げよ」と指摘してきました。
 2年半が経過し、この指摘の正しかったことが裏付けられました。平成12〜13年度の2年間で保険料が余って、基金として積み立てたのが14億4200万円にのぼりました。今年度末には16億円を超えることは確実とされています。12〜14年度の第1期のサービス量の見込みに対して施設、在宅あわせて使われたのはわずか7割でした。保険料を高く設定しすぎていたことは明らかです。

保険料取りすぎはあきらか
         区民に還元すべき

 第2期、17年度までの見込みとして、介護が必要となる人は1期より46%も増加するのに、事業費は1期より少ないものになっています。1期のサービス量を多く見積もり過ぎていたためです。保険料分が余って16億円も積み立てるのですから、2期目はそれを「充当」して保険料は引き下げるべきです。しかし品川区は「保険料は3300円で据え置く」と発表しました。16億円を超える基金のうち来年度の保険料に充当するのはわずか3億円、残りの13億円余はそのまま積み立てるとしています。

計画より大幅に低かった
           サービス利用

 要介護度ごとにサービスを利用できる限度額が決められていますが、その限度額に対して実際にサービスが利用されたのは平成13年度が39%、14年度が43%という低さでした。これは23区でも低いほうです。品川区の当初計画、12年度50%、13年度55%、14年度60%からも大幅に下回っています。
 品川区は「23区で保険料が一番高いのは、いいサービスを受けられるからだ」と説明してきました。サービス利用の実態は、区の言い分が崩れたことを意味します。

大井水神公園に 雨水調整池

 東京都下水道局は南大井地区の浸水被害の軽減を図るため、雨水を一時貯留するための雨水調整池整備工事に着手し、平成15年6月までに工事を終了するとしています。
 南大井には上流部の雨水を東京湾に放水するための放流管設備が地下を通っているが、近年の集中豪雨は対応不可能なほどの水量となっています。そのため、区立大井水神公園内に、放流管内を流下する雨水の一部を一時貯留するための施設、及び人孔蓋の飛散防止を目的とした排気施設を建設するとしています。
 縦5m、横20m、高さ4m、貯流量は400立米。
 上流域にある馬込東幹線バイパス管が、平成15年に完成する事から、より一層の浸水被害の軽減効果が発揮される見込みとしているが、大雨のたびに心配する事が無くなってほしい。