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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2002年9月22日発行
第177号

 

区長に対し公開質問
「アルゼンチン債の損害賠償を求める会」

真相を闇に葬る事は許さない

 「品川文化振興事業団のアルゼンチン債購入の真相究明と損害賠償を求める会」は、「会」発足以来続けてきた陳情署名の一部を広報公聴課に提出しました。
 私を含め、7名の事務局が公開質問・陳情内容の趣旨説明をおこない、9月末までに誠意ある回答をするよう求めました。


18日(水)広報公聴課に区長に対する公開質問状と陳情書を手渡す沖武重事務局長と唐沢英行事務局次長

「区長としての政治的・道義的責任は免れない」
区民が納得する回答を!

アンケート調査でも怒りの声

 ハイリスク・ハイリターンの外国債に手を出し、区民の財産に多大な損失を与えた品川文化振興事業団のアルゼンチン債購入は、区民の大きな怒りとして拡大しています。
 党区議団が、区民のみなさんにお願いした「アンケート調査」でも損害賠償を求めると言う声が圧倒的です。
 区民の生活は失業、倒産、社会保障の削減という中で命さえ守れないのが現状です。「許せない」・・区民としてあたり前の事です。

公開質問要旨

 外国債購入は「寄付行為および庶務規定に違反。理事会、評議委員会の喚問をへず、財産運用を決定。」の不備があったことは区も認めるところ。
 高橋区長が理事長辞任で「責任をとった」とし、損害は事業団の会計処理で。としているが到底認めることはできない。
 議会が「定格付け債券の購入は不適切。購入に疑問が残る」と決議した意見にも反する処理である。
 経済性・効率性の名のもとに、区民生活に関わる分野を切り捨てる政治を進めながら、一方でこうした税金の使い方には多くの問題がある。
 9月末までに質問事項への回答を求める。

質 問 事 項

■今回の低格付けの外国債購入問題について、区は「購入事態は合法的」といっていますが、本当に合法的と判断できるのですか。
 誰が、何を根拠に合法的と判断したのでしょうか。
■区長は、相見元助役らが、2千万円以上の財産運用は理事長の決済事項とするなどの事業団の規定に「違反」してアルゼンチン債を購入したと説明しています。
 購入手続に違反があったのなら、いわば「モグリ購入」です。区長は、事業団の財産保全に責任を持つ理事長として、事業団に重大な損害を与えた相見氏ら関係者を告発すべきではないでしょうか。
 なぜ、告発しなかったのですか。
 どうして事業団が、その損害に責任を持たなくてはならないのでしょうか。
■区長は、「自分が理事長を辞任」したことで、事件は「決着した」といっていますが、理事長辞任だけで済む問題ではありません。
 相見氏を告発しないのなら、区政を預かる最高責任者として区民に対して謝罪するとともに、「私財を投じて」でも損害賠償をすべきではないでしょうか。
 以上の項目で公開質問状を提出した区民の会は、さらに運動を強め、第4回定例議会に請願署名を提出する予定となっています。
 党区議団は、こうした区民不在の政治から、区民に顔を向けた政治に転換するためにみなさんとともに全力をあげてまいります。

ご協力を
党区議団はアンケート調査を進めています。

 住民のくらしを守るためにあるべき自治体が、品川区ではムダな大型開発に税金を投入したり、マネーゲームに興じるなど、区民生活に目も向けないと政治を進めています。 
 党区議団は、アンケートをもとに「区民生活擁護」の運動を、みなさんと共に進めてまいります。
 答えられる項目だけでも結構です。
 すべての区民のみなさんにご協力をお願いします。