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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2002年3月31日発行
第156号

 

区民の財産との認識は一切なし
理事長辞任だけで謝罪なし

 私は、3月22日の予算特別委員会最終日、党区議団を代表して総括質疑に立ち、品川文化振興事業団が区民の税金を利用して「アルゼンチン債」を購入し、昨年12月のデフォルト宣言により紙くずになろうとしている問題について総括をおこないました。

「自分だったら買わない」
「事業団が買うのは違反でもなんでもない」

「自分の金では買わないが税金ならいい」の発想か?

 区長は「外国債の購入は知らなかった」を繰り返すだけ。 何のために理事長という要職についていたのでしょうか? いまだに疑問点はたくさんあります。
 購入した際の確認書には庶務係、係長、次長、事務局長、理事長が認印。みんなが知っていること。区長だけが1年間にわたって知らなかったという事は監督責任ではなく職務放棄といいます。
 BB債。元本割れをおこすリスクはかわせリスクの比ではありません。はっきりと明記されていたのですから「まさかデフォルトとは」など通用しません。

菊地・・理事長辞任の表明は区民に対する謝罪か。
区長・・文化振興事業団の運営に申し訳なく思っているのでお詫びをした。

菊地・・調査報告に満足しているのか。
区長・・今後二度と事故を起こさない方法を取るという報告書なので満足している。 

菊地・・理事長を辞めることだけが責任か。損害を埋めるために私財を。
区長・・買う手続が適当でなかっただけ。区民の財産というが、財団の財産だ。

菊地・・区民の財産ではないというが、理事長が区長、副理事長が助役。区民の税金が事業団の運営に5億円も補助金、委託金で出している。区民の目で見れば区の事業だ。
区長・・財団の財産だ。区議会の議決を得て出損している。寄付だから財団がそれを運営する。税金ではなく財団の基金だ。私は責任を取ってやめると言明しているのだから何回も聞くな。などなど


都南総合病院跡地利用
特養ホームや老健施設の建設を!

 予算特別委員会総括質疑は、私の「アルゼンチン問題」質疑の前に、鈴木ひろ子議員が増え続ける「特別養護老人ホーム」入所希望者の声に応えて都南病院跡地に特養ホームや老健施設を建設すべきと迫りました。
 品川区の入所希望者は、現在521名。ベット数は572床で半年間で入所できるのは多摩地域の施設も含めて約100名。入所が出来なかった方は半年事に申し込みを行わなくてはなりません。高齢化が進み、増え続ける入所希望者に対応できるような体制ではありません。
 区民のニーズだとして荏原市場跡地に「ケアホーム西五反田」を建設しますが、1ヶ月にかかる費用は22万円〜29万円。あわせて水光熱費+おむつ代+医療費と利用状況にあわせて利用料金がかかります。区民のうち何割の人が入れるというのでしょうか?
 また、厚生労働省では従来型の特養ホームから全室個室の特養ホームに重点を移しています。これまでより利用料は上がることになりますが低所得者対策を取るとしています。
 党区議団は、だれもが安心して入所することのできる施設づくりを、みなさんと共に進めてまいります。


2003年3月をもって閉鎖される都南総合病院