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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2001年9月臨時特別号
第133号

 

都市計画道路163号線問題を本会議で追及
住民生活を守る運動が大切


一本橋通り入口

 党区議団の南恵子議員は、9月20日の本会議一般質問で、都市計画道路163号線について「まちづくりのビジョンを示し、住民合意を基本に」した事業計画とするよう求める質問をおこないました。

党支部アンケート調査

 営業を続けたい・88%
 住み続けたい・・75%
 拡幅に反対・・・55%
 拡幅に賛成・・・18%

 8月30日に品川区が開催した説明会以来、読者、支持者の皆さんから「次の説明会はいつになるのか?」と聞かれます。「生活破壊が進むのか、それとも住みよいまちづくりが進むのか」は近隣住民にとって将来を左右する問題です。しかし、説明会での返答は「事業は進めるが後の事は知らない」という、冷たい態度に終始するものでした。
 品川区都市計画審議会が、1980年答申に付した意見は「道路拡幅により商店街の存続が危ぶまれるものについては、将来の生活設計が出来るような手法を導入するなど生活と営業の発展、環境改善に努力し、人身の安定をはかること」となっています。この答申が生きるまちづくりが提案されなくてはなりません。
 本会議一般質問に対する区の答弁は、説明会と比較すると変化があります。今後、住民がまちづくり運動の気運を高め、住民みずからの運動にしていく事が重要です。

質問(1) 説明会の開催は住民合意を得るうえで重要と思う、8月30日規模での説明会を住民の求めに応じて開催すべきだがいかがでしょうか。

答弁 全体説明会では、事業化にいたった経緯、背景、必要性、整備効果などについて幅広く考え方を示し理解と協力をもらった。
 250名を超える参加で事業に対する関心が高いことを知った。
 最も影響を受ける商店街に十分な説明が必要と考え、商店街振興組合理事会、商店街を5ブロックに分け11〜18日に説明。都市計画道路に付随する問題だけでなく、将来の一本橋通りのまちづくりや商店街のあり方で意見交換。心配事には考えられる精一杯の説明をした。
 町会から要望があれば説明会を開く。
 きめ細かく説明会を開くので全体で開く気は無い。

質問(2) 住民が参加できない事業推進ではなく、まちづくりの総合的見地から住民参加で進めるべきだと考えるがいかがでしょうか。

答弁 ブロック説明会で街路事業と平行して再開発、共同ビル化を視野に入れた勉強会が提案された。地元の主体性を尊重しながら最大限の支援をする。

質問(3) 1980年区計審答申は、生活と営業の発展・環境改善を述べている。答申どおり、改善案を示すべきだがいかがでしょうか。

答弁 答申の精神を基本に商店街や住民の皆さんと話しあって意向を確認しながら取り組んでいく。

質問(4) 163号線区役所前の信号から大井町駅前を先行して整備するというが、これで渋滞改善が出来るのか見通しをうかがいます。

答弁 26号線開通で中原街道、第2京浜から車両が流れ込む。大井町周辺の道路ネットワークで改善される。

再質問 8月30日の説明会で理解されたと本当に思っているのでしょうか。

答弁 総論では理解されたと思っている。権利者がもっている心配事は5ブロックに分けて説明した。今後も求めに応じて開く。

 以上が答弁の要旨です。 環境改善を進め、災害に強い町、人がふれあえる町にするのは安心して住み続けていくうえで誰もが望む事です。
 しかし、品川区でこれまで進められた再開発、都市計画は「限られた土地の有効利用」を口実に、住民が追い出される超高層化が主体となっています。地権者の皆さんが集まってのブロック説明会で、まちづくり勉強会が提案されたそうですが、日本共産党は住民合意で、皆さんが住みつづける事が出来るまちづくりこそが、大事だと考えています。

写真で見る沿線

26号線側163号線入口


幅員22m部分