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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2000年10月29日発行
第94号

 

50年に渡って住民に愛された
児童公園をなくさないでの声

 南大井五丁目地域には、昔から地域の皆さんが慣れ親しんだ関ケ原児童遊園があります。この児童遊園の隣には、総務部分室が設けられていましたが、お年寄りのためのケァセンターが建設される事になりました。
 品川では過去の遺物となっている同和対策室(総務部分室)を、あらためて開設しなければ、公園を縮小しなくても新設する事が出来るのではないでしょうか。

聞いてほしい。住民の声

 関ケ原児童遊園近隣の皆さんから、五十年に渡って慣れ親しんだ児童公園をつぶさないでと「異議申し立て」が行われました。
 この建設計画が明らかになってから、工事説明会などが行われてきましたが、納得出来る説明では無いとして二一二名の署名をそえて陳情なども行ってきました。住民の皆さんは「お年寄りのためのセンターを作る事に反対している訳ではない。高齢化社会の中で重要なもの。しかし、この公園しか近くにはない中でむりやり縮小させる事と結びつくものではない」と言います。

人権相談は区庁舎で

 私は二月に行われた予算委員会で「月見橋の家」建設問題について質間しましたが、この中で同和に関わる問題、明らかに部落差別とよべるような相談は一件もない事が明らかになりました。年間二〇〇件以上の相談があるといっておきながら、相談内容について聞くと、いっさい答えることが出来ない事からも明らかです。こうした相談のために、二名の相談員を置き、この人件費に六〇〇万円もの予算をつけ、区庁舎と離れた所に場所迄設ける、まさに予算のムダ使いと言わざるをえません。
 ながい差別の時代を乗り越える運動を、部落出身の皆さん自身が進め、今では多くの差別問題が品川では過去のものとなっている事は明らかです。人権、差別の問題を言うならお年寄りや子どもたちの人権、女性差別、こうした問題と同様に、開かれた論議の中で社会的意識の改革を進める事が重要です。あらためて同和相談員の制度を廃止し、人権に関わる相談は区役所内で行うよう、求めます。


南大井にお住まいの方から「今にも崩れそうなガケがある。どうしたものか」と相談があり、飛んでいって見ると、高さ二mのガケが一m近くも手前にせり出し危険な状況。私有地のため区では手が出せない。
 住民の皆さんは、内容証明付きの手紙を送る事を準備中。次の手だては・・.

中延保育園では、今年度から「運動会」を廃止。
 理由は「保護者の就労形態が多様化。土日でも休めない親が増えた」「保育時間が増え、子どもに負担がかかっている」等々。父母有志は訳のわからない理由にあきれて一〇〇〇名を越える署名を取り「存続してほしい」と議会請願。親の皆さんは独自に運動会を準備し、参加者は園児六十名、総勢二〇〇名が集まり、区の説明には何の根拠も無い事が明らかに。「共育て・共育ち」品川の保育関係者や親たちが築いた保育の大切な原点を忘れているのではないか。

子どもでさえ、ゲームの途中でルールをかってに変える事はしない。非拘束名簿式をゴリ押しした与党を批判した朝日新聞の社説。自民党の頭の中には、民主主義など存在していないのだろうか。