東京都品川区が、小中一貫校を2006年度に1校開校する方向で検討していることが18日明らかになりました。「学力など児童・生徒の個性や能力を伸ばすのが狙い」として、02年度予算に調査費を計上する方針です。
文部科学省は「過疎地などで小中学校が同一敷地にあるケースはあるが、運営を小中で一体化するのは国公立ではで初めてではないか」としています。
小中一貫校は学校教育法上の規定がないため、学校の運営のなかで一体化させます。カリキュラム内容などは今後詰めますが、現行の6・3制以外の5・4制や、4・5制も含めて検討します。ただ、学校教育法は6・3制は明記されているため、前倒しの小学校卒業はできません。
選択制や小中一貫校は、品川区が教育「改革」「プラン21」で打ち出しているものです。そこには、子どもたちを豊かに育てるためになにが必要かという視点よりも、教育現場の意向もきかないまま、とにかく目玉商品のような学校をつくっていこうという意図が感じられ疑問です。このような形で一部の学校に「小中一貰」が導入されれば、さらに学校間の序列化がすすむなどの弊害が危ぐされます。