前のページへ戻る           日本共産党品川区議団TOPへ

介護保険制度・え!低所得者減額制度は与党4党の成果?公明党・鶴尚議員に反論する

2003年3月13日
日本共産党品川区議団

公明党、鶴議員は予算委員会初日の3月7日、共産党区議団の区議会報告(新春特別号) 「介護保険料の値上げをストップしました」の記事を取り上げ、「(介護保険料の)値上げ をストップした、とぬけぬけと書いている」と中傷する質問をおこないました。

事実はどうだったのか。介護保険料の据置き、低所得者減額制度制定にいたる各党の態度 など、あらためて経過を述べることにします。

鶴議員は「(共産党)は保険料値下げしろ、とおっしゃっているんですよ。据え置け、と おっしゃってない。私はこの3年、2年半の品川区のホームページで検索してみましたよ。 そしたら値下げはでてくるけれども、据え置きという言葉は一箇所の、誰も出てこない。 いつどこですりかわったか」と発言。論旨がはっきりしませんが、ようは「区議会報告は 『介護保険料の取りすぎを指摘し、値上げをストップさせました』の見出しを付けている が、共産党は、これまで保険料引き下げを言ってきたのに保険料ストップしたというのは 成果の盗みどりだ」といいたいようです。

共産党は、介護保険導入に前後し、地域で懇談会やシンポジュームなど開催。そこでは「高 い保険料を何とかして」「サービス利用料が高すぎる」など負担軽減を求める声が共通して 出されました。これらの声を踏まえ、共産党は「低所得者保険料減額制度創設と対象拡大」 「在宅サービスの利用料7%助成制度」「介護保険料3300円から3100円に引き下 げ」など3年間に5回にわたり条例提案、予算修正提案をおこなってきました。

しかしわが党の提案に対し、自民、公明、民主、合同の与党各党はこれらすべての提案に 反対してきたのです。

公明党は介護保険負担軽減の提案にすべて反対

オール与党の中でも共産党が提案した介護保険負担軽減に対し公明党は異常なまでに高 橋区政擁護、反対の立場を繰り広げました。

「23区一高い保険料問題」では

第1は、23区一高い保険料が論争になったときの公明党の態度です。

共産党は「品川の介護保険料は23区一高い。これは療養型病床群などサービスを過大に 見積もった結果であり、保険料は引き下げるべきだ」と追求してきました。ところが公明 党は「目黒区の介護保険料が一番高く、共産党の主張はうそだ」と発言。介護保険料は東京都の資料でも品川が一番高いと記述され、論争の決着はついています。

公明党は高い保険料を設定した品川区を一貫して擁護、区民の願いに背を向けてきました。

なお、品川の介護保険料は23 区一高いだけでなく、在宅サービスの利用率43%で23 区最低となっています。この結果、3年間で15億7千万円の基金をため込み、お年より 一人当たりの基金は23区一となっています。

「低所得者保険料減額制度」では

第2は低所得者保険料減額制度・在宅サービス利用料助成の提案に一貫して反対してきた ことです。

品川区の保険料減額制度は平成13年第一回定例会で制定されました。これは共産党の繰 り替えし議会での追及、議案提案で実現したものです。

ところが予算委員会の質問で鶴議員は、「(低所得者の保険料減額制度実現は)共産党を除 く与党がちゃんと申し入れて実現の方向に移ったんじゃないんですか」と質問。高齢福祉 課長は「低所得者に対する減額制度につきましては、区議会4会派からの申し入れを受け て条例提案をしたもの、と考えております」となれ合い答弁をしています。

事実はどうだったのでしょうか。

公明党はその共産党の提案に対し「保険の中で権利、義務というもので保険料を負担しそ れを受ける権利がある。区の条例で十分スタートできるので修正案は必要ない」と主張、 与党4党とともに否決しました。

公明党以外の各党の態度は以下のとおりです。

自民…(区は)介護保険料を変えるつもりはないといっているから…審議する必要はない。

民主…今の状況で即決めていくことは無理がある。反対せざるをえない。

合同…(態度を表明せずに反対)

「在宅サービス利用料7%助成」では

2000年第四回定例会で、共産党が、利用者負担が重すぎ、必要な介護を受けられない 事態を改善するために区が7%を助成する条例案を提出しました。

公明党は「支払いに困っているという状況がまだ見えていませんので…」と発言し他の与 党3党とともに反対しました。

以上の経過を見るならば、共産党こそ一貫して区民負担軽減のために努力したものであり、 与党4党は低所得者の保険料減額制度実現を阻んできたことは明らかではないでしょうか。

共産党の取り組みの中で区民世論が盛り上がり、区も低所得者の減額制度を提案せざるを 得なくなったものです。区からの低所得者の保険料減額制度の条例提案に本会議場で与党 の議員は「あれ(与党4党の申し入れ)は区長に出せって言われたんだよな」との不規則 発言が真実が何かを物語っています。

住民の願いそっちのけ・予算委員会を党略に利用するのは許せません

鶴議員は、第一回定例会での本会議一般質問で数回にわたり共産党を中傷、予算委員会で も連日共産党の議員の名を上げ、悪口ばかり、これが区民から選ばれた議員のあるべき姿 でしょうか。

公明党の鶴議員はこれまで、共産党が「学校のトイレ、雨漏り問題」「生活保護の窓口改 善問題」「介護保険の負担軽減」などを取り上げるたびに、「共産党の主張する事実はある のか」と質問。理事者から「そのような事実はない」との答弁を引き出すと「共産党はう そつきだ」の大合唱。冷たい政治擁護者となり、区民の願いに背を向けるこれが公明党の 一貫した姿勢です。

区政における議員や政党の任務は、長引く不況のもとで区民生活が危機に直面、いかにし て区民のいのちやくらしを守ることに力を尽くすことではないでしょうか。大事な予算議 会を区民の願いそっちのけで党略のために利用する公明党と鶴議員に強く抗議をするもの です。

前のページへ戻る           日本共産党品川区議団TOPへ