東京・品川区で、自民党区議団(13人)が銀座や六本木のクラブ、キャバレーでの遊興費まで政務調査費で支出していた問題で、品川区民オンブズマンの佐藤龍雄代表(65)ら4氏は三十日、同区議団を相手取り2001年度に支出した飲食費の一部、620万4452円の返還を求める住民訴訟を東京地裁におこしました。
同オンブズマンの調査では、自民党区議団が支出した01年度の政務調査費のうち、飲食費が30・2%(901万円)にのぼりました。
なかでも、「研究費」の94%、約620万円が飲食経費で、しゃぶしゃぶ・うなぎ・かに・かっぽう料理店、キャバレー、カラオケバー、スナック、パブ、クラブなど、遊興費とみられる支出が主でした。
訴状は、「スナック、バー、キャバレーなどにおける支出は言語道断というほかはなく、明らかに『調査研究に資する必要な経費』とはいえない」と指摘。研究費名目で支出した飲食費に限り返還を求めたもの。
品川区では、区議1人あたり月61万6千円の議員報酬とは別に、年額228万円の政務調査費を支給。同区議会では、公明党と民主党区民連合の2会派も、政務調査費の20%強を飲食費として支出しています。
開示された区議会の政務調査費の使途を調べたところ、自民党区議団が一晩でクラブに10万5千円も税金で支出していたことに大きな怒りをおぼえた。いま住民や商店主は、ひどい不況のなかで大変な思いをして税金を払っているのに、税金のむだ遣いは許せない。