「保育園入れて!働けない」待機児300人
「子育てにやさしい社会を!」お父さんは残業で「過労死ライン」

11月25日本会議で一般質問をしました。お母さん達の切実な声を聞き「仕事と子育ての両立・経済的負担の軽減を本当に取り組む少子化対策」を求めました。

区長の答弁・・「品川の保育が有名なるがゆえに待機児が増えている」

どうして少子化が改善されないのでしょうか。公園で子育て中のおかあさんに聞きました。

「育休が空ける前から、復帰したら夜勤をしてほしいといわれ途方にくれています。夫は毎晩11時過ぎの帰宅、日曜日もなく子育てに全く関われません」(看護師)

「女性は出産で仕事をやめざるを得ない。職場復帰したくても、保育園はいっぱいで働けない。保育園をいつでも入れるようにしてほしい」(幼稚園児の母)

「子どもが生まれてから貯金はゼロ。2人目はとても無理。児童手当5千円ではおむつ代にもならない。児童手当を上げてほしい」(専業主婦)

労働時間の短縮など子育てできる労働環境を

大企業中心のリストラの嵐が吹き荒れ、パート、契約などの非正規雇用が急増。若い人の2人に1人が年収105万円と正社員の4分の1の低賃金。自立した生活は困難で「結婚など考えられない」と訴えます。一方サービス残業当たり前、20代から40代の男性の4人に1人が残業月80時間以上の過労死ラインを超えた長時間労働です。「小泉構造改革」は、大企業の求めるままに規制緩和を繰り返して来ました。子育てできる働き方への改善を求めました。

公立保育園を増設し、希望する全ての子育て支援の拠点に

保育園に入れない待機児が現在300人を超えています。品川区は、テレビ、新聞等で「夜間保育・病時保育・在宅支援」など大宣伝をして他区から子どもを呼んでいます。しかし引越してきたら保育園不足ではたまりません。

在宅子育ての支援も始めた保育園です。公立保育園の増設を柱にすえた子育て支援を求めました。政府は「待機児0作戦」を掲げていますが、実際は、保育予算を大幅に削り、定員の120%を超えて受け入れる「詰め込み保育」で解消しようとしているのです。

合計特殊出生率0.88は大変な事態

女性が生涯で産む子どもの数を示したのが合計特殊出生率です。国が1.29ショック。東京都は、1.00。品川は0.88と深刻な事態です。ところが私の質問に対し、「行動計画の中に位置づけている」「国に働きかけている」「保育サービスは全国屈指」と自画自賛する区の姿勢に少子化を克服しようと言う気迫は感じられません。子どもは宝物です。乳幼児医療費無料化に引き続き、出産祝い金制度など経済的支援策も訴えていきます。どんどん声を出していきましょう。