一定いいぬま一般質問報告
今こそ30人学級の実施を
「いかがなものか?」と教育長

 子どもたちにゆきとどいた教育を願い、30人学級(少人数学級)を求める質問をしました。世界では当たり前、日本でも大きく広がっている少人数学級です。ところが若月教育長は、品川区が進める「習熟度別学習・指導助士制度など」の方が有効、と30人学級効果を疑問視しました。

全国41道府県で30人学級実施へ!
山形県でも成果はっきり!

 党区議団が昨年調査した山形県では、「不登校の減少」「学力の向上」と目を見張る効果をあげています。子ども達は「勉強が楽しくなった」と共に「友達が増えた」。教師は「人数が減りゆとりができ、授業も工夫ができる」と効果を実感しています。

 全国の少人数学級実施を求める動きに押され、文部科学省は、必要な教員加配のための要望調査を行いました。新たに11県が踏み出し、実施をしないのは東京都と5県のみとなりました。「少人数学級の指定を受けるつもりはない」とする石原都政を動かすのは、区の姿勢です。全国の流れである30人学級の効果を認めようとしない教育長の姿勢は問われます。

習熟度別学習は学力低下を招く
欧米ではすでに廃止 !

 品川が進める「習熟度別学習」は、国語や算数、英語など特定の授業をグループに分け、非常勤等加配し行なう授業です。教育長は成果が現われていると言いますが、研究者から問題が指摘をされています。

  「子ども達に選ばせている」と言いながらも、わかる、わからないで編成をされていく能力別グループ編成の危険性です。欧米では1960年代〜70年代、学力低下を招き多数の国で廃止されました。能力別をやめ、多様な能力や個性をもった子どもたちが共存して交流して学ぶ「平等の教育」を進める、フィンランドなどでは、大きな成果を上げています。

もちろん少人数学級編成です。

(参考図書)
習熟度別指導の何が問題か 佐藤学著

日本の教育あいかわらず「過度に競争的」
ー 国連「子どもの権利条約」勧告ー

 「高度に競争的な教育制度」が子ども達の発達をゆがめているなど、前回の勧告から5年、再び厳しい指摘を受けました。

 競争も必要と言う人がいますが、私は競争が違うと思います。友達を励まし共に競い合い向上する学校には、ゆとりが必要です。受験のため、人を蹴落さなければならない今の受験戦争では、本当の学力も人間としての成長も困難と考えます。 品川から国連へ「子どもの権利条約に則り、教育を行なうよう」品川の教育を告発した人がいます。一人ひとりが大切のされる教育みんなで考え求めていきましょう。

高校生の声
「受験のため、高校にあがるためだけに、全ての教科をただ機械的に暗記し、記憶するだけの授業が毎日のように続いた」


緊急議会報告

 3月1.2日各常任委員会で、条例・請願署名審査が行なわれました

  (厚生委員会)
○条例審査・・鈴木ひろ子区議(共)と反対しましたが、全て採択
・学童保育の一部を廃止する条例(略称)
・保育園保育料値上げの条例()
・保育園の延長夜間保育料値上げの条例()
・心身障害者福祉会館の委託を福祉法人に指定する条例()
・ふりすくーる西五反田の委託をNPO法人に指定する条例()
○共産党提案「乳幼児医療費助成制度の所得制限なくす条例」()・・共産2名の賛成のみ不採択
○請願署名・・共産党2名賛成で不採択
・都南病院跡地に特別養護老人ホーム建設求める請願
・保育料値上げ中止を求める請願

  (建設委員会)
・カテリーナ戸越V紛争に関わる請願・・3:4で不採択残念!