原爆のむごたらしさと
向き合うことから平和は始まる
原水爆禁止2002年世界大会・広島

 8月4日〜6日、広島で行なわれた原水禁世界大会に参加してきました。有事法制反対の運動が広がる中での大会です。「核兵器のない平和で希望ある世界を」求める声が大きく広がりました。またたくさんの青年の参加に、勇気と元気をもらって帰って来ました。

 

広島県立総合体育館前にて

「8月6日を知らない子どもが増えている」

 市電に乗ったとき、隣の女性が話しかけてきた言葉です。「被爆者の夫は、父母を捜し歩いた地獄のような出来事を思い出すのも恐ろしく、話をしない。原爆の事実を知らない世代が増えていくのが怖い」と。
 大会で印象に残る1つに、原爆の絵を街角に返す会の報告があります。
 原爆投下直後の惨状を伝える絵を陶版画にして、描かれた場所に接地する活動を始めました。1枚目の絵が、原爆詩人、峠三吉の墓がある西応寺に設置された事が報告されましたので、さっそく見てきました。「被爆者の遺言」とも言える絵が「核廃絶」を行き交う人に訴えていました。
 会長を務める脚本家の早坂曉さんは「壊滅した広島の姿は、過去の話ではなく、近づいてくる未来の姿だ。原爆がどれほどすさまじく、むごく人間が殺されるのか、ということを若い世代や海外の人に伝えたい」思いを語ってくれました。
 ブッシュ大統領が、核兵器使用計画を明らかにしたり、小泉内閣が、有事法制の成立を図っている危険なときだからこそ、非核・平和の願いを青年と広げていきます。


靖国神社調査に行ってきました

 先日愛媛県で、侵略戦争を美化する扶桑社の教科書が採択されました。昨年品川では、「歴史の事実を正しく伝えるために扶桑社の社会、 公民の教科書はふさわしくない」の運動が実り不採択にする事ができました。しかし、教科書問題は今後も続きます。日本の過去の戦争を美化する考えがどこから来るのか。靖国神社を訪ねると答えが出ると思い出かけました。

遊就館

 日本初の博物館。靖国神社の神様のことを、永く世に伝える為につくられた。
 ゼロ戦、人間魚雷天回、戦車の展示など、まさに戦争博物館です。鎧、かぶとの展示から日本のながきに渡る戦争を、映像と音声を交え解説しています。第二次世界大戦を「大東亜戦争」と表記し、日本の独立と、アジアの独立を勝ち取る為の戦争だった。との精神が貫かれています。パンフレットには「日本近代史の真実をより正しく理解していただくために・・」 とあります。外国の方も多数見学していましたが、中国、韓国、東南アジア等国々のみなさんはどう受け止めているのでしょうか。